すぐ辞める薬剤師が多いは本当?|薬剤師の離職率と転職回数

薬剤師はすぐ辞める人が多いと言われています。普通に考えたら、薬剤師は免許制で給与が高くどの職場でも業務内容は変わりません。薬剤師を直ぐに辞めたり、リスクを犯して転職する必要はないですよね。では、本当に薬剤師は直ぐに辞める人が多いのでしょうか

  • 「薬剤師が患者を放ったらかして、直ぐ辞めるって無責任ですよね…」
  • 「新卒入社2ヶ月だけれども、今直ぐに薬剤師を辞めたい…」
  • 「薬局を直ぐに辞めたいけど、本当に辞められるかわからない…」

結論から伝えると、職場を直ぐ辞めたり転職する薬剤師の数は多くないです。

全産業の離職率が15.4%、医師や看護師を含めた医療従事者が15.7%あります。対して、薬剤師の離職率は9%しかありませ。また、20代で転職を経験するのも29%だけです。大卒者の3割が大手企業を辞める時代を考えたら、かなり少ない離職率だと言えますね。

薬剤師の離職率が低い理由は、比較的ホワイトな職場が多く転職する必要がないからです

ドラッグストアや薬局、病院で働き方は違うが、基本的な業務内容は同じだからです。現時点で平均以上の年収を得られてるならば、あえて職場を変える必要性はありません。女性薬剤師の割合が6割を占めるため、職場を去るのは結婚や出産などライフスタイルに変化がある時です。

私たち薬剤師が転職回数を減らすには、ブラックを避けて就職する必要がありますブラックに就職してしまうと、1年以内に職場を変えたり無駄に転職回数が増えますね。

ここでは、薬剤師の離職率や転職回数を紹介します。

今すぐに薬剤師を辞めたい人向け...
  1. 薬剤師は辞める人が多いけど、離職率や転職回数は?
  2. 薬剤師の転職回数は、何回目からアウトになる?
  3. 薬剤師がブラックを避けて就職する方法は?

薬剤師を今すぐに辞めても良いですか…

全体として数は多くはないが、職場を辞めたい薬剤師はいます。

Aさん)薬剤師なのにすぐ辞めるってどういうこと…

薬剤師のくせにすぐ辞める人ってなんなんですか?医療事務をやっていますが、薬剤師が辞めるせいでこちらにしわ寄せが来てしまいます。その薬剤師はあそこの薬局の方が給料が高くなるし福利厚生もいいからここの薬局を辞めますといいだし逃げるようにして辞めていきました。薬剤師って医療職のくせに無責任すぎませんか?

金を貰うためだけににやってるんですか?調剤できなくなって困る患者さんは放置して金のために逃げるのですか?こんな人が薬剤師をやっていることが不思議でしょうがないです。薬剤師は医療職としての自覚がない人が多いと思いますが皆さんはどう思いますか?

参考:Yahoo知恵袋

薬剤師はすぐに辞める人が多い思われガチですね。しかしながら、薬剤師の離職率は9%と低く、他の医療従事者よりも少ないですまた、転職回数も他の一般職と比較して低いですね。薬剤師がすぐに辞める職場は、ブラックな労働環境だからですね。

問題は薬剤師ではなく、経営側にあります。

Bさん)新卒入社2ヶ月だけど薬剤師を辞めたい…

仕事を辞めるか迷ってます。私は新卒薬剤師で今年病院に就職しました仕事が思っていた以上にハードで、2ヶ月の研修だけで夜勤に入るとのことです。この調子で夜勤や監査に入れば重大なミスを起こすのは目に見えています。

またきちんと教えてもらってないことをきくと全然できていないと怒られたり、部長のセクハラなどもあります自分は元々おっとりした性格、話し方で出身地も遠く言葉が少しぶりっ子に聞こえるそうで、それに関しても仕事中に男に媚びているなどと言われました。どうしようもない話し方などに文句を言われた事が特にショックで、朝になるとパニック発作が起こりもう行きたくありません。

私の甘えなのかもしれませんが一か月で辞めてしまうのはおかしいでしょうか?あと、辞めたとして薬局で就職はできるでしょうか?実家が裕福なので、バイトでも構いません。言葉は悪いですが親のコネも少しならあります。

元々今の就職先には納得して入ったわけではないので辞める事に関しては何も思いません。あと病院に迷惑などの回答などはいりません。長文読んでいただきありがとうございます。

参考:Yahoo知恵袋

仕事が大変だと思ったら直ぐに辞めてしまうのも手ですね。薬剤師は完全免許制で限られた人材しか働けません。そのため、1社目の病院を辞めても、採用してくれる企業はたくさんあります。きびきびと働きたくない人は、調剤薬局がお勧めです。

慣れると単調になるのが難点ですが、仕事内容は比較的楽で定時退社も難しくないですね。1回や2回の転職であれば、マイナス評価は受けることはないです

Cさん)薬局を本当に辞められるか分からない…

薬剤師4年目です。転職を考えておりご相談があります。調剤薬局で新卒から働いています。事務がピッキング、一包化調剤、薬剤師が少ない時間帯には数の確認をし、全責任は薬剤師が負わねばならず疲労困憊してきています。しかもお盆休暇の制度がなかったり、祝日を休むためには有給を消化する必要があったりと思ったようにリフレッシュもできませんそのため、休みを増やしたい、給与アップを目的に転職を考えています。また一般用医薬品と調剤の二足のわらじにも興味はあります。

次も同じ地域の調剤薬局に勤める予定です。この場合、うちの会社はきっと理由を求めてきます。私情のためと言えばいいのだと思いますが、根掘り葉掘り聞かれたときにうまいこと辞めないように言いくるめられるのが不安です。皆様は退職するときに逃れられない場合、理由はどうしているのでしょうか?今のところ、

  1. いまの会社はOTCの扱いがないため、OTCも勉強したい。
  2. 家に入れるお金が増えるため必要だから。
  3. 結婚に向けて貯金を貯めたいため。

これくらいしか理由が浮かびません。どれも嘘ではありませんが、なんとなく不安です。はじめての転職で不安なだけかもしれませんが、皆様のご意見、理由を教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

参考:Yahoo知恵袋

辞めるときの理由は重要ではありません。一身上の都合で退職すると言えば良いですね。しつこく聞かれた場合は、親族の不幸で退職しますと伝えましょう。

ただ、人手不足を理由に、退職日を伸ばされる事には注意が必要ですね

決まった日に退職するには、退職日を口頭ではっきりと伝えます。民法上は最短2週間で退職できるが、一般的には1ヶ月前に申請する人が多いです。会社側が退職を許可しなくても、期日が来れば出社する義務はありません。証拠を残すために、口答で伝えた内容をメールでも送ります。

以上のように薬剤師を辞めたいと思っている人は多いです。でも、薬剤師は本当に離職率が高い職業なのでしょうか?

薬剤師は職場を辞めやすい?離職率や転職回数は?

参考:産業別入職率・離職率(厚生労働省)

医療業界全般の離職率は15.7%もあります。飲食店・宿泊業の35%、サービス業の17%と比較したら低いが、上位4番目に離職率が高い業種と言えます。では、その中で薬剤師の離職率はどれくらいいるのでしょうか?

その1:薬剤師の離職率は「9%」しかない

参考:【薬局経営者・経営幹部アンケート】

薬剤師の離職率が低い理由は...
  1. 待遇が良い職場が多く、職場を変える必要性が少ない
  2. 調剤薬局であれば、どこで働いても業務内容が同じ
  3. 女性の割合が高く、住む場所が変わらなければ転職しない
  4. 女性薬剤師が離職する時は、結婚や出産で働き方を変えるとき
  5. 男性薬剤師が離職する時は、年収増で製薬会社に転職するとき

薬剤師はすぐ辞めると言う人も多いが、実際には薬剤師の離職率は高くありません。全産業の離職率が15.4%、医療従事者が15.7%に対して、離職率は9%だけですね10人の薬剤師がいれば、1人が転職するだけです。

大卒者の3割が大手企業を辞める時代を考えたら、かなり少ない離職率だと言えます。薬剤師の離職率が低い理由は、会社員と違い職場を変える必要がないからです

ドラッグストアや薬局、病院で働き方は違うが、基本的な業務内容は同じですね。現時点で平均年収以上の収入を得られてるならば、あえて職場を変える必要性はありません。女性薬剤師の割合が6割を占めるため、職場を去るときは結婚や出産を機にライフスタイルを変える時です。

男性も女性も、コスパが高い薬剤師を辞める可能性は低いです

その2:薬剤師20代の「70.7%」は転職歴がない

参考:薬剤師の転職回数

薬剤師は転職回数が極端に少ない職種だと言えます。

20代会社員で転職経験がある割合は、過半数以上の63%あります(参考:20代で転職は何回までOK?)。しかしながら、薬剤師20代で転職経験があるのは29%だけですそして、30代になると転職経験者が68%を占めますね。

30代で転職回数が増えるのは、キャリアを活かした転職が増えるからです。薬剤師は働く場所や地域を変えるだけで、大きく年収を増やすことに成功しますね。管理薬剤師の役職を貰い、薬剤師が少ない地域に就職すれば、年収は100〜200万円も増える可能性があります

ただし、転職回数はできるだけ少ない方が良いですね。

その3:薬剤師の転職回数は「3回目」だとアウト?

参考:転職歴は何回目くらいから気になりますか?

人事担当者から見た場合に、転職回数が多い応募者は嫌われます。薬剤師業界は国家資格保有者しか働けない、狭く閉じた業種です。そのため、明確な理由なしに転職回数が増えると、人間関係に難がある人材だと思われます。

人事担当者のアンケート結果を見ると、1回や2回の転職歴なれば気になりません。しかしながら、3回以上になると、気になると回答する担当者が増えますね。3回以上の転職はリスクになると覚えておきましょう。

私たちが無駄に転職理由を増やさないためには、ブラックを避けて就職する必要がありますね。就職先がブラックであれば、近い将来に再び職場を変える必要があるからですでは、私たち薬剤師はどうすればブラックを避けられるでしょうか?

薬剤師が確実に「ブラック」を避ける方法は?

ブラック薬局を避けるには、まずはブラックを見分ける必要がありますね。

方法1:ブラック薬局を見分けるには

ブラック薬局の特徴とは...
  1. 薬局の閉店時間が遅く、残業代を支給しない
  2. 求人票の月給や年収が少なく、昇給額も少ない
  3. 24時間営業なのに、夜勤対応のスタッフを募集してない
  4. 薬剤師の数が多い地域で、周辺に薬局が少ない
  5. 職場の雰囲気が悪い、薬剤師1人体勢の時間帯もある
  6. 調剤事務が少なく、薬剤師も調剤業務に追われてる

ブラック薬局を避けて働くのは難しくありません。

なぜならば、一般企業と比較して、ブラックの数自体多くはないからですまた、求人票や実際に職場の雰囲気を見れば、ブラックかどうかもある程度読み取れますね。薬剤師が調剤業務に追われていたり、薬剤師1人体制をしてる職場も危ないですね

また、薬剤師は数が少なく閉じた世界なので、薬局の評判を聞いたり、同僚の同僚を介して職場の情報も仕入れられますね。女性が6割を占めるため、薬剤師独自のネットワークもそれなりにあります

また、もしブラックに就職した場合も、すぐに転職できるため痛手にはなりません。

方法2:薬剤師の数が少ない地域で働く

薬剤師が少ない地域とは...
  1. 薬剤師が少ない地方ほど、薬剤師の給料は高い
  2. 高齢化社会で老人が増え、地方ほど薬剤師の需要は高い
  3. 東京は平均年収620万に対して、薬剤師は570万だけ
  4. 奈良県の平均年収は777万円、静岡県は684万円もある
  5. 同じ県内でも都市を離れるだけで、100〜200万円も変わる

薬剤師の数が少ない地域で働く方が、ホワイト求人は多くなります。

なぜならば、薬剤師が辞めたら運営できないため、給与や福利厚生が手厚くなるからです。薬剤師の数が多い都市では、代わりの人材がすぐに見つかりますね。そうなると、薬剤師の労働条件も悪くなります。

薬剤師が少ない地域では、年収800万円以上で募集する求人もあります。また、同じ県内でも都市部を少し離れるだけでも違います。例えば、福岡市内の調剤薬局では年収500万円、市内から少し外れた地域に行くと年収800万円で募集してます

住む場所を変えるだけで、簡単に労働条件や年収を増やせるのは薬剤師の特権です。薬剤師が余っている都市部よりも、高齢化が進む地域社会に貢献した方が私たちの給与も増えます

参考:地方に行くと年収は800万円?|地方ほど高給になる理由は?

方法3:転職サイトやエージェントを利用する

エージェントに相談するメリットは..
  1. 薬事師専門の転職プロから、客観的なアドバイスを得られる
  2. 第三者に相談する事で、将来のキャリアを明確にできる
  3. 相談を聞いて貰った上で、具体的な求人を掲示してくれる
  4. 勤務地や条件に合わせて、求人をスクリーニングしてくれる
  5. 最適な職場を選ぶ事で、年収100〜200万円増やせる

薬剤師専門の転職エージェントを利用する事でも、ブラックを避けられます。

転職エージェントの最大のメリットは、希望条件や適性をヒアリングした上で、求人をスクリーニングしてくれる事です。「年収500万円以上の求人」「残業がない調剤薬局」「通勤20分圏内の職場」など、条件に応じて紹介してくれます。

面談日や給与交渉もしてくれるため、自分で求人を探すよりも楽に転職できます。

まとめ:薬剤師が直ぐに辞める?

薬剤師の離職率が低い理由は...
  1. 待遇が良い職場が多く、職場を変える必要性が少ない
  2. 調剤薬局であれば、どこで働いても業務内容が同じ
  3. 女性の割合が高く、住む場所が変わらなければ転職しない
  4. 女性薬剤師が離職する時は、結婚や出産で働き方を変えるとき
  5. 男性薬剤師が離職する時は、年収増で製薬会社に転職するとき

職場を直ぐ辞めたり転職する薬剤師の数は多くないですね。全産業の離職率が15.4%、医師や看護師を含めた医療従事者が15.7%あります。対して、薬剤師の離職率は9%しかありませ。また、20代で転職を経験するのも29%だけです。大卒者の3割が大手企業を辞める時代を考えたら、かなり少ない離職率だと言えますね。

薬剤師の離職率が低い理由は、比較的ホワイトな職場が多く転職する必要がないからです

ドラッグストアや薬局、病院で働き方は違うが、基本的な業務内容は同じだからです。現時点で平均以上の年収を得られてるならば、あえて職場を変える必要性はありません。女性薬剤師の割合が6割を占めるため、職場を去るのは結婚や出産などライフスタイルに変化がある時です。

私たち薬剤師が転職回数を減らすには、ブラックを避けて就職する必要がありますブラックに就職してしまうと、1年以内に職場を変えたり無駄に転職回数が増えますね。

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