人工知能やロボットの普及で、薬剤師の仕事が奪われると考えている人が多いです。私の同僚や知人でも、真剣に薬剤師からの転職を考えている人もいます。しかしながら、本当に私たち薬剤師の仕事は、人工知能に奪われるのでしょうか?
- 「ある研究結果によると、薬剤師の仕事はAIに奪われる…」
- 「処方箋の調剤や監査なんてAIでできる、薬剤師はもう必要ない…」
- 「信頼してる先生に、将来需要がない仕事1位だと言われた…」
結論から伝えると、人工知能が普及しても薬剤師の仕事は奪われません。
オックスフォード大学の有名な「人工知能で10年後に消える仕事」では、薬剤師は下から数えて53番目です。消えそうな仕事ランキングで649位、消える確率はわずか1%だけです。その代わりに、調剤専門の技師や事務サポートは、92%の確率で消えますね。
私たち薬剤師は、人工知能やAIを過度に心配する必要はありません。
今後はアメリカと同様に、薬剤師の仕事はプロフェッショナル化されるからです。アメリカの薬剤師の平均年収は1,375万円です。日本の薬剤師と比較して高額なのは、調剤業務だけを行う調剤技師と分離されてるからです。
アメリカの調剤業務を行う技師の平均年収は351万円だけです。
日本の薬剤師の平均年収が542万円と低いのは、調剤業務も薬剤師が担っているからですね。人工知能が調剤業務を担えば、私たち薬剤師はより付加価値が高い仕事ができますね。
ここでは、オックスフォード大学の論文結果を元に、薬剤師の仕事がなくならない理由を紹介します。また、人工知能が普及する事で、残る業務と消える業務についても紹介します。人工知能のおかげで、私たち薬剤師はより専門的な仕事に集中できますね。
- 人工知能やロボットの普及で、薬剤師は仕事を奪われるのか?
- 人工知能やAIが普及しても、仕事を奪われない3つの理由は?
- 人工知能やAI時代に、薬剤師が生き延びる方法は?
記事の内容を簡単に知りたい
人工知能やAIが普及したら、薬剤師の仕事は奪われる…
薬剤師の仕事が、人工知能やAIに奪われると考えている人は多いですよね。
Aさん)論文によると薬剤師の仕事はAIでなくなる…
薬剤師をやっていますが将来が不安です。薬剤師の仕事はAIに置き換わる予定になっており将来的に薬局に1人薬剤師がいれば足りるような世の中になるみたいです。オックスフォード大学の論文でも薬剤師の仕事は機械に置き換わる確率が高いと結論づけられました。薬剤師が不要な職業です。昔は薬剤師が薬を調合したので、免許がないと危険だったが、今は医師の処方した薬を出すだけです。
コンビニでもネットでもできます。また、医薬分業も頭打ちで患者数は減っていくので薬局の雇用は下がるばかりです。かかりつけ薬局制度もできて薬剤師は激務かつ低賃金の職業になってしまいました。将来性がない仕事なので公務員に転職するか別の業界で仕事したいです。
参考:Yahoo知恵袋
オックスフォード大学の論文では、薬剤師の仕事は今後も消えないと結論付けられています。消える確率は1%で、702職種の中で649位にランクインしています。薬剤師に限らず、医療従事者はほとんどが下位です(参考:THE FUTURE OF EMPLOYMENT:未来の雇用)。
人工知能の普及で消える業務は、調剤調合だけですね。専門家としての薬剤師の需要は、人工知能の普及に合わせて今後は増していきます。
Bさん)人工知能で薬剤師は完全に不要になる…
薬剤師をやっていますがこれからの薬剤師はAIにより不要になると確信しています。処方箋の監査なんてAIでできるし、相互作用なんて完全にAIの分野です。そもそも病気名を知らないのに薬剤師が監査してもしょうがないし意味無いです。調剤なんて看護師や事務員がやればいい話であるしわざわざ6年も通ってとる資格の業務ではないです。
最近、ドローンで配達するというニュースを見ました。これが普及すれば薬の配達も薬剤師はいらなくなります。あと、薬剤師の説明なんてAIで機械音声でやった方が遥かに効率がいいです。薬なんて自動販売機で足ります。薬剤師は今後は完全に不要な職業なのですが、こんなクソみたいな資格とる価値はないと思っています。
薬剤師の皆さんは、自分たちが不要になると自覚していますか?
参考:Yahoo知恵袋
薬剤師は不要になると考えている人は多いですよね。現時点でも調剤業務は、コンピュータが計算してくれています。薬局では、調剤業務以外の仕事の方が圧倒的に多いです。
人工知能やロボットが普及しても、私たち薬剤師の仕事はなくなりません。なぜならば、人工知能は人間を助けるツールであって敵対するものではないからです。人工知能が普及する事で、私たち薬剤師はさらに付加価値が高い仕事に移行できますね。
Cさん)薬剤師は将来需要がない仕事1位だと言われた…
薬剤師という仕事はやっぱり将来、需要がないんでしょうか?私は高校1年生なのですが、薬剤師になりたいという風に先生に言ったら薬剤師は将来需要がない仕事No.1だと思ってると言われてしまいました。。
自分ではきちんと仕事内容や薬剤師の資格が取れる大学、AI化が進む中の薬剤師の需要なども調べた上で言っていたのでちょっとショックでした、。たしかに薬剤師の資格を持っている方よりも需要薬剤師の人数が多いのは知っています
ですが、まだまだ患者さんとのコミュニケーションなどの事からAIには仕事を取られないと思うし、専門職だし、都市は飽和しているけれど地方は足りていないなどという事から需要はまだあるだろうと思い、目指し続けていました。
薬剤師は資格をとれて安定しているし、私は女なので色々仕事をやめなければならない時もあるかもしれないのですが薬剤師はやめても他のお仕事に比べ比較的すぐに復帰できるとききました。ぶっちゃけ薬剤師の仕事内容にも興味はとてもありますが、お給料もよく安定するのでいいかなという事がなりたい一番の理由です
薄っぺらい理由なので、とても心が揺らいでいます
参考:Yahoo知恵袋
薬剤師の飽和や年収減、人工知能を理由に将来性がないと嘆く人が増えています。
しかしながら、現時点で薬剤師は過剰ではない上に、平均年収も右肩上がりで増えています。冷静に考えればわかるが、薬剤師だけが人工知能に淘汰される訳ではないですね。むしろ、専門職である薬剤師は、人工知能に最も淘汰されにくい職業でもあります。
医療や薬剤師業界に限らず、付加価値が低い仕事は人工知能に淘汰されます。しかしながら、人工知能を活用する事で、新たに付加価値がある仕事が生まれるのも事実です。私たちが専門職である以上は、人工知能を活用して何ができるのかを考える必要があります。
でも、本当に私たち薬剤師の仕事は、人工知能に奪われないのでしょうか?
人工知能で消えそうな仕事ランキング「649位」?
2014年にオックスフォード大学のある論文が大きな反響を呼びました。マイケル・A・オズボーン准教授は、「AIの普及が進み10年後には今ある職種の半分が消える」と言います。では、論文結果には薬剤師の仕事はどう定義されているのでしょうか?
その1:10年後に消える確率は「1%」しかない?
順位 | 確率 | 消える職業 |
---|---|---|
1位 | 99% | テレマーケター(電話を使った販売活動) |
597位 | 3% | 獣医師と助手 |
613位 | 2% | 理学療法士 |
649位 | 1% | 薬剤師 |
657位 | 1% | 看護師 |
684位 | 0% | 歯科医師 |
688位 | 0% | 内科医と外科医 |
702位 | 0% | レクリエーションセラピスト |
参考:THE FUTURE OF EMPLOYMENT(未来の雇用)
論文を読むと、私たち医学関係者は人工知能の影響を受けない事が分かります。
薬剤師が消える確率は1%(649位/702)と高くはないからです。薬剤師だけではなく、医師、歯科医、理学療法士も同様です。人工知能やロボットが導入されると、薬剤師の仕事はなくなると言われているが、実際には関係ない事が分かりますね。
冷静に考えれば分かりますが、これは当たり前ですよね。
人工知能やロボットは、人間を助けるツールであって敵対するものではないからです。人工知能が得意な分野は、過去の膨大な情報やデーターを分析し、定量的に正確な判断を下す事です。
例えば、これまで目視で確認していた癌の腫瘍を画像解析し、医師に癌の可能性を教えてくれます。人工知能の結果を元に、最終的な判断は患者さんの状態を見て医師が行いますね。
人工知能が普及しても、病院から医師がいなくなる訳ではありません。なぜならば、患者が医師に求めているのは、病気の治療法だけではないからです。これは、医師だけではなく全ての医療従事者に共通して言える事です。
しかしながら、薬剤師の全ての業務が残る訳ではない事には注意が必要です。
その2:薬局の調剤調合は「92%」の確率で消える?
順位 | 確率 | 消える職業 | 米国年収 |
---|---|---|---|
1位 | 99% | テレマーケター(電話を使った販売活動) | |
141位 | 92% | 調剤技師(Pharmacy technician) | 351万円 |
309位 | 72% | 調剤技師助手(Pharmacy Aides) | |
649位 | 1% | 薬剤師 | 1375万円 |
薬剤師関連の業務を詳しくみると、調剤に関連した業務は高い確率で消えます。
調剤技師(Pharmacy technician)が消える確率は92%、調剤技師助手(Pharmacy Aides)が消える確率は72%です。
イギリスやアメリカでは、薬剤師と調剤業務が分離されています。「未来の雇用」はイギリスのオックスフォード大学で発表された論文でね。調剤技師とは、調剤を専門的に行うスタッフです。調剤技師助手とは、日本の調剤薬局で働く事務に該当します。
つまりは、マイケル准教授の論文結果によると、調剤に関連した業務の大半が消えると明確に結論付けられています。
その3:薬剤師で残る業務と「消える業務」は?
業務名 | AIによって業務内容がどう変わる |
---|---|
調剤業務 | 調剤薬局とは、医師の処方箋にもとづいて医薬品を正確に取り揃える業務です。この業務の多くは、今後人工知能に代替されます。すでに調剤薬局の一部では、投与量の計算も既にコンピュータ化されています。近い将来は、人工知能と機械だけで完結できる可能性が高いです。 |
服薬指導 | 服薬指導とは、薬剤師が患者さんに提供する医薬品の服薬の仕方を指導します。人工知能の普及によって、薬剤師の仕事はより対人業務が重要視されます。患者の健康を管理するコンサルタントに近い役割を担います。薬剤師の中心業務は、調剤から服薬指導に移行します。 |
薬剤管理 | 薬歴管理とは、医薬品を安心安全に使用してもらうために、患者さんの服薬や副作用、効果を記録する事です。人工知能の普及によって、薬剤管理も重要な業務を占めます。なぜならば、患者さんの大量の服薬記録を分析する事で、医薬の効果や適切な投薬ができるからです。人工知能が解析するためにも、まずは薬剤師が患者さんのデータを収集する必要があります。 |
人工知能の普及によって、薬剤師の働き方は大きく変わりますね。
具体的にどう変わるかというと、調剤業務から服薬指導や薬剤管理など対人業務が中心になります。これまでの調剤業務全般は人工知能が担い、薬剤師はコンサルタントに近い業務に移行します。実は、これはすでにアメリカで起きている事象です。
日本の薬剤師の平均年収は542.5万円に対し、アメリカの薬剤師は1375.7万円です。アメリカでは薬剤師の年収が高い代わりに、調剤技師(Pharmacy technician)という職業が存在します。そして、彼らの平均年収は351.8万円だけです。
アメリカの薬剤師の平均年収が高い理由は、調剤業務を切り離しているからです。
そのため、薬剤師は医師と同等の立場で、プロフェッショナルとして従事しています。日本の場合は、付加価値が低い調剤技師も薬剤師が両立しているめ年収が低く抑えられます。人工知能の普及を背景に、日本でもアメリカと同じ事が起きますね。
以上からも分かる通り、私たちは人工知能を過度に心配する必要はありません。では、なぜ私たち薬剤師は、人工知能に仕事を奪われないと言えるのでしょうか?
薬剤師が人工知能に仕事を「奪われない理由」は?
私たち薬剤師が、人工知能に仕事を奪われる可能性は低いです。
理由1:対物業務から「対人業務」へシフトする?
厚生労働省が作成した「患者のための薬局ビジョン」です。
厚生労働省は人工知能が普及する未来を想定し、何年も前からすでに対人業務への移行を勧めています。図左側の「薬中心の業務」は、今後人工知能に代替されますね。対して、図右側の「患者中心の業務」はこれから重要視される仕事です。
特に重要視されるのは、処方内容の確認や服薬状況のフィードバックです。
なぜならば、医師や薬剤師の処方通りに、薬をしっかり飲む人は実は意外と少ないからです。うつ病や不眠症で無駄に薬を飲み過ぎたり、患者の自己判断で投薬を辞める人も多いですよね。また、超高齢化社会に突入すると、決められた薬を飲めない人も増えます。
薬剤師がしっかりと服薬指導する事で、医療報酬や調剤報酬の削減になる事を政府は期待してます。また、私たち薬剤師も人工知能のおかげで、より付加価値が高い仕事ができますね。
理由2:地域密着の「かかりつけ薬局」が増える?
厚生労働省は、「かかりつけ薬剤師・薬局」という制度作りを進めています。
門前薬局から地域に密着した薬局を作る事で、地域医療を包括的にケアする事を期待しています。包括ケアの中で薬剤師は、患者の健康を管理するコンサルタントに近い役割を担います。患者の容体を見ながら、医療機関の医師や看護師、それから栄養士とも連携します。
必要であれば、患者さんを訪問し在宅医療も行います。
これから訪れる超高齢化社会を考えると、かなり合理的な解決策ですよね。「かかりつけ薬剤師・薬局」が機能するのは、人工知能が調剤業務を担ってくれるからですね。
理由3:高度化し「チーム医療」の需要が高まる?
- 人工知能の普及で、より付加価値が高い業務にシフトする
- 医師の権限が薬剤師に委託され、薬剤師の権限や責任が増える
- 医療分業化や高度化が進み、医師や看護師と連携が増える
- 医療が高度化し、特定分野の専門家の需要が増す
人工知能の普及で、今後も薬剤師の重要度は増していきます。その過程で、薬剤師の業務は、アメリカと同様により高度化していきますね。
ここ数年の間で、医療業界は専門領域がどんどん深くなり、複雑化が増しています。新しい医薬品がどんどん開発され、医師だけが全ての権限や責任を持つのは物理的に限界です。薬剤師や看護師の力を借りなければ、高度化する医療についていけないですね。
そのため、医療業界の中で特に薬剤師の責任は増えます。
もちろん、専門性が求められる時代に、調剤業務しかできない薬剤師の需要はないですね。現時点で30代年収450万円で止まりなのは、付加価値が低い業務に従事しているからです。人工知能やAI時代を生き抜くには、付加価値が高い仕事をする必要があります。
では、私たち薬剤師は具体的には、どうすれば良いのでしょうか?
人工知能やAI時代を薬剤師が生き延びるには?
薬剤師が増え続ける時代で、年収を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?
方法1:特定の専門領域に特化した薬剤師を目指す
- がん薬物療法認定薬剤師など、専門領域に特化する
- 漢方薬・生薬認定薬剤師など、専門領域に特化する
- 製薬の知識を活かして、日系や外資系でMRを目指す
- 製薬会社で、学術やDI業務(医薬品管理)など研究職を目指す
私たち薬剤師の仕事は、本来ならば専門職である必要があります。
しかしながら、調剤薬局やドラッグストアの現場をみると、単調でルーチンワークするだけの薬剤師が多いですね。これからの薬剤業界を生き延びるならば、最低でも1つ以上の専門領域を作る必要があります。
例えば、「がん薬物療法認定薬剤師」など特定分野に特化すべきですね。
特定領域の専門家になると、癌を専門にする病院から高待遇でチーム医療に携われます。専門病院では、最先端の技術が揃い医療チームが欧米化していますね。さらには、癌の医薬品を研究開発する製薬会社や医薬品メーカーからも声が掛かります。
処方通りに調剤するだけでは、今後も需要が下がるのは避けられません。
方法2:調剤だけでなく管理できる薬剤師を目指す
- 現場をマネジメントできる人材は、民間企業で需要が高い
- 調剤薬局でも管理薬剤師になると、年収600〜700万円になる
- ドラッグストアで、店舗責任者になると年収は700万円以上
- 管理薬剤師になると、製薬会社からも需要が高い
薬剤師に必要な基礎知識を習得したら、現場をマネジメントできる管理薬剤師を目指しましょう。管理薬剤師という肩書を貰えれば、現場責任者として責任ある仕事ができます。
調剤薬局やドラッグストアで管理薬剤師になると、その店舗の最高額の給与を得られますね。
都内の薬局であれば年収は600万円、地方の年収が高い地域なら700〜900万円、ドラッグストアでも年収700万円以上を得られます。また、調剤経験がある上に現場をマネジメントできる人材は、製薬会社からも需要が高いですね。
管理薬剤師として働いた経験があれば、今後も需要は伸び続けます。
方法3:地域社会に貢献できる薬剤師を目指す
- 高齢化が進む社会で、地域に貢献できる医療を目指す
- 高齢化社会で老人が増え、地方は在宅医療が中心になる
- 調剤業務は第五世代に移行し、薬剤師の役割は増える
- 薬剤師が少ない地域ほど、需要が高く地域社会に貢献できる
- 薬剤師が少ない地方ほど、薬剤師の給料は高い
- 奈良県の平均年収は777万円、静岡県は684万円もある
これからの医療業界はより高度化し、都市よりも地域社会が中心になります。
私たちは処方通りに薬剤を調合するだけでなく、医療が行き届かない地域でいかに自分が貢献できるか考える必要があります。これからは、高齢化社会で老人が増え在宅医療が中心になっていきますね。
自ら患者のために動ける薬剤師ではなければ、生き残るのは難しいですね。
日本薬剤師会が公表する「薬剤師の将来ビジョン」によると、調剤業務は第四世代から第五世代に移行しています。医療の高度化が進み、私たち薬剤師の役割はますます増えていますね。
幸いにも現状は、地方に行くほど薬剤師の数は少ないです。今は働く場所を変えるだけで、私たち薬剤師の年収が増える恵まれた時代でもあります。国家資格を活かして、どうしたら地域社会に貢献できるのかを考えましょう。
参考:地方に行くと年収は800万円?|地方ほど高給になる理由は?
まとめ:薬剤師がAIに仕事を奪われる確率は1%
- 研究結果によると、薬剤師の仕事が奪われる確率は1%しかない
- 対物業務から、対人業務などコンサルに近い役割へシフトする
- 高齢化社会で、地域社会に密着した「かかりつけ薬局」に移行する
- 医療業界は高度化が進み、チーム医療で薬剤師の重要度が増える
結論から伝えると、人工知能が普及しても薬剤師の仕事は奪われないですね。オックスフォード大学の有名な「人工知能で10年後に消える仕事」では、薬剤師は下から数えて53番目です。消えそうな仕事ランキングで649位、消える確率はわずか1%だけです。その代わりに、調剤専門の技師や事務サポートは、92%の確率で消えますね。
私たち薬剤師は、人工知能やAIを過度に心配する必要はありません。
今後はアメリカと同様に、薬剤師の仕事はプロフェッショナル化されるからです。アメリカの薬剤師の平均年収は1,375万円です。日本の薬剤師と比較して高額なのは、調剤業務だけを行う調剤技師と分離されてるからです。
アメリカの調剤業務を行う技師の平均年収は351万円だけです。
日本の薬剤師の平均年収が542万円と低いのは、調剤業務も薬剤師が担っているからですね。人工知能が調剤業務を担えば、私たち薬剤師はより付加価値が高い仕事ができますね。AI時代で生き抜くには、私たちはより専門領域にシフトする必要があります。
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