剤師にお祝い金を支給する転職サイトが増えています。転職に成功して年収が増える上に、最大で40万円のお祝い金を貰えたら一石二鳥ですよね。でも、本当に40万円ものお祝い金を貰っても大丈夫なのでしょうか。何か業界の裏があるのか疑う人は少なくありません。
- 「転職サイトのお祝い金て、転職したら本当に貰えるのかな…」
- 「最大40万円のお祝い金もあるけど、何か裏があるよね…」
- 「お祝い金目的で就職する事で、どんなデメリットがあるのか…」
結論から伝えると、私たち薬剤師は本当にお祝い金を貰えます。
お祝い金を貰える理由は、完全免許制の薬剤師は需要が高い上に供給が限られる職種だからです。近い将来に飽和すると言われて20年以上経つけれども、実際には薬剤師を採用したい企業や薬局、ドラッグストアは年々増え続けています。
しかしながら、お祝い金はリスクも多く万人に勧められる転職法ではありません。
お祝い金を支給する企業は、創業5年未満の実績がない転職サイトが多いです。創業5年未満の新興サイトは、掲載企業が少なく希望条件に合う求人が少ないです。求人数が少ない上に、求人やコンサルタントの質も悪く転職に失敗する薬剤師も多いです。
長期的な視点で考えると、一時的な利益よりも条件が良い就職先を選ぶ方が大切ですね。
大手転職サイトがお祝い金を支給しないのは、確かな実績と信頼感があるからです。お祝い金を支給しなくても、利用者が多く質が高い求人やコンサルタントもいますね。業界最大手のリクナビを利用して、年収を100万円以上増やす薬剤師も少なくありません。
ここでは、薬剤師がお祝い金を貰う4つのリスクを紹介します。
- 転職できる上に、本当にお祝い金は貰えるの?
- お祝い金目的で転職する4つのリスクとは?
- お祝い金がなくても、高収入で転職する方法は?
記事の内容を簡単に知りたい
転職できる上に、本当にお祝い金で貰えるの…
お祝い金を貰えるのか、不安に思う薬剤師も少なくありません。
Aさん)転職してお金が貰えるって怪しいよね…
薬剤師です。残業時間が長すぎるので転職を考えています。お祝い金をもらえる転職エージェントがあると教えてもらったのですが仕組みがよくわかりません。どうして転職したらお金がもらえるのでしょうか?
今の職場はドラッグストアです。残業時間が長いのは薬剤師の仕事というよりも品出しや棚卸管理に時間がとられるからで、スキル向上につながっていません。転職後は薬剤師の資格を活かして将来キャリアアップにつながるような働き方を希望しています。そういう仕事を探してくれるエージェントでお祝い金がもらえるならいいな、と思うのですが世の中そんなに甘くないですよね?
参考:Yahoo知恵袋
転職サイトのビジネスモデルを考えると、十分に納得できます。
転職サイトは薬剤師を薬局に紹介し、就職先から紹介料を得る事で利益を得ています。年収500万円の薬剤師が転職したら、150〜200万円の紹介料を貰います。この10〜20%を薬剤師に還元しているだけですね。
Bさん)お祝い金を貰う方がどう考えても得だよね…
薬剤師の転職で祝い金が貰えるっていうのは、どういう仕組みなんでしょうか?転職を考えている薬剤師です。転職すると祝い金がエージェントから貰えるとネットで見かけるのですが、この祝い金がでるっていうのはどういうことなんでしょうか?やっぱり利用したほうが得なのでしょうか?教えて下さい。よろしくお願いします。
参考:Yahoo知恵袋
お祝い金がある転職サイトを利用した方が、得をするとは限りません。
実はお祝い金を支給する転職サイトは、創業5年未満の実績がないサイトが多いです。利用者が少ない転職サイトは、お祝い金を餌に人材を集めているのが実情です。創業5年未満の小規模な転職サイトは、掲載求人が少なく希望する条件で就職できる可能性は低いです。
大手転職サイトは、お祝い金がなくても確かな実績で利用者が多いですね。長期的な視点で考えると、一時的な利益よりも条件が良い就職先を選ぶ必要があります。
Cさん)最大40万円のお祝い金て本当にあるの…
ジョブデポ薬剤師に登録して転職すると祝い金がでるんですか!?本当に祝い金が出るなら登録してみようと思うのですが、なぜ祝い金が出るのか教えて下さい!
参考:Yahoo知恵袋
ジョブデポは、最大40万円のお祝い金がある転職サイトですね。ただし、ジョブデポは支給条件を公式サイトに公開してないので注意が必要ですね。最大40万円なので、条件によって支給額が変わるし、1円も支給されない薬剤師もいます。
では、お祝い金がある転職サイトには、どのような潜在リスクがあるのでしょうか?
お祝い金目的に就職する「4つのリスク」とは?
お祝い金目的に転職活動を開始すると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
リスク1:お祝い金に釣られて転職活動する
- お祝い金は、紹介料の一部から転職者に支払われる
- 転職サイトの紹介料は、想定年収の「3〜4割」が相場
- 年収500万円で転職したら、紹介料は150〜200万円
- 紹介料の10〜20%が、薬剤師に還元される
お祝い金のリスクは、お金に釣られて転職活動してしまう事です。
お祝い金の仕組みを知ると、特別な制度でない事が分かります。転職サイトが就職先から得た紹介料を、私たち薬剤師にお祝い金として還元しているだけです。転職サイトの紹介料は、想定年収の「3〜4」割が相場です。
年収500万円で転職したら、紹介料は150〜200万円ですね。お祝い金を出す転職サイトは、紹介料の10〜20%を薬剤師に還元してると言えます。「薬剤師に還元してくれるなら、良い転職サイトだよね」と考えるのは普通です。
しかしながら、お祝い金に釣られて転職する事で発生するリスクもあります。お祝い金を出す企業は、創業5年未満の小規模な転職サイトが多いです。
リスク2:創業5年未満で転職サイトの実績がない
- 掲載企業が少なく、希望の条件に合う企業を見つけらない
- 大手転職サイト比較して、求人数は5〜8分の1程度
- 大手転職サイトと比較して、優良薬局や企業の求人が少ない
- 求人の質が悪く、ブラックに就職する可能性が高い
- 知名度が低く利用者が少ない上に、コンサルタントの質も低い
- 利己主義な担当者も多く、強引に転職を勧められてしまう
お祝い金を支給するのは、創業5年未満で実績がない転職サイトが多いです。
創業5年未満の新興サイトは、掲載企業が少なく希望条件に合う求人が少ないです。例えば、大手転職サイトのリクナビ薬剤師と比較して、求人数は5〜8分の1程度です。創業して60年の実績があるリクナビと比較して、大手企業や優良薬局の求人もないですね。
知名度が低く利用者が少ないと、コンサルタントの質も低いです。成功報酬を目的の利己的な担当者に当たると、強引に転職を進められ望まない職場に行く人もいます。
大手転職サイトがお祝い金を支給しないのは、確かな実績と信頼感があるからです。お祝い金を支給しなくても、利用者が多く質が高い求人やコンサルタントもいます。お祝い金目的に転職するよりも、転職後の年収をあげる方が価値が高いですよね。
また、お祝い金は支給条件も厳しい点に注意が必要です。
リスク3:転職に失敗しても6ヶ月間働き続ける
最大20万円のお祝い金を貰える転職サイトの支給条件です。
お祝い金は転職すればすぐに支給される訳ではありません。入職日から3ヶ月後と6ヶ月後に分割支給されます。つまり、就職した先がブラック薬局で、3ヶ月以内で退職した場合は1円も支給されません。また、お祝い金は必ず支給される訳でもないですね。
お祝い金を貰うには、350万円以上の正社員で採用される必要があります。また、年収450万円未満で採用された場合、支給額は半分の10万円だけです。
以上のように支給条件は、利用する転職サイト次第です。支給条件を公式サイトに公開せずに、直接問い合わせさせるサイトも多いので注意が必要ですね。
リスク4:就職後の年収が低い会社を選択する
お祝い金があるせいで、逆に年収が低い薬局に就職する薬剤師もいます。
お祝い金がある転職サイトは、掲載企業が少なく大手転職サイトと併用して利用します。転職サイト2社を利用すると、同時に複数の企業から内定を貰うケースもありますね。その時に、冷静な判断ができずに、将来的に収入が少ない企業を選ぶ人も少なくありません。
長期的な視点で考えると、一時的な利益よりも条件が良い就職先を選ぶ必要があります。
優良薬局やドラッグストアに就職すれば、2年目以降で年収が50万円増える事もあります。お祝い金で40万円貰うよりも、将来的に収入が増える企業に就職する方が良いですよね。冷静な判断ができずに、就職先選びに失敗する薬剤師は少なくありません。
では、お祝い金がなくても高収入で転職するには、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
お祝い金がなくても高収入の職場で働く方法は?
薬剤師の転職に成功する方法を紹介します。
方法1:年収が高い大手ドラッグストアで働く
ドラッグストア | 年収 | 初年度年収 | 福利厚生 |
---|---|---|---|
イオン薬局 | 〜800万円 | 年430万円~550万円、賞与120万円 | ◎ |
ウエルシア | 〜700万円 | 年517万円 | ○ |
マツモトキヨシ | 〜700万円 | 年4,585,910~5,055,000円 | ◎ |
ツルハドラッグ | 〜600万円 | 月286,640~321,640円(薬剤師手当込)賞与年2回 | ○ |
クオール薬局 | 〜600万円 | 月321,000円~381,000円 | ◎ |
スギ薬局 | 〜600万円 | 新卒月29万3000~月31万8000円 | ○ |
年収を増やす1番簡単な方法は、大手ドラッグスアに就職する事です。
大手ドラッグストアは、薬剤師手当月8〜12万円支給される上に、時間外や夜勤割増賃金が支払われます。そのため、経験が浅い薬剤師でも年収500万円を稼げます。業界大手のウエルシアに就職すると、初年度でも年収は517万円もありますね。
大手ドラッグストアは、賞与額を公開してるため安心して入社できます。
ドラッグストアは、店舗数が急拡大してるため常に薬剤師が足りてません。そのため、求人募集に応募すれば誰でも面接に合格できます。
ただし、ドラッグストアのデメリットは、拘束時間が長く仕事が忙しい事です。また、初年度から給料が高い分昇給額も限られます。ドラッグストアで順調に昇給するには、管理薬剤師、店舗責任者、エリアマネージャーへと昇進する必要があります。
参考:ドラッグストアの年収は600万円|デメリットや向いている人は?
方法2:薬剤師の数が少ない地域で働く
- 薬剤師が少ない地方ほど、薬剤師の給料は高い
- 高齢化社会で老人が増え、地方ほど薬剤師の需要は高い
- 東京は平均年収620万に対して、薬剤師は570万だけ
- 奈良県の平均年収は777万円、静岡県は684万円もある
- 同じ県内でも都市を離れるだけで、100〜200万円も変わる
薬剤師が少ない地域で働く方が、月給や賞与額は高いですね。薬局によっては、別途地域手当を支給してくれる職場もあります。
薬剤師が少ない地域ほど、薬剤師の待遇は厚いです。なぜならば、薬剤師が辞めたら運営できないため、給与や福利厚生を手厚くするしかないからです。薬剤師の数が多い都市では、代わりの人材がすぐに見つかりますね。そうなると、薬剤師の労働条件も悪くなります。
薬剤師が少ない地域では、年収800万円以上で募集する求人もあります。また、同じ県内でも都市部を少し離れるだけでも違います。例えば、福岡市内の調剤薬局では年収500万円、市内から少し外れた地域に行くと年収800万円で募集してます。
住む場所を変えるだけで、簡単に労働条件や年収を増やせるのは薬剤師の特権です。薬剤師が余っている都市部よりも、高齢化が進む地域社会に貢献した方が私たちの給与も増えます。
参考:地方に行くと年収は800万円?|地方ほど高給になる理由は?
方法3:転職サイトやエージェントを利用する
- 薬事師専門の転職プロから、客観的なアドバイスを得られる
- 第三者に相談する事で、将来のキャリアを明確にできる
- 相談を聞いて貰った上で、具体的な求人を掲示してくれる
- 勤務地や条件に合わせて、求人をスクリーニングしてくれる
- 最適な職場を選ぶ事で、年収100〜200万円増やせる
薬剤師専門の大手転職サイトを利用する事で、質が高い優良案件を紹介してくれます。
転職エージェントの最大のメリットは、希望条件や適性をヒアリングした上で、求人をスクリーニングしてくれる事です。「年収500万円以上の求人」「年間賞与が100万円以上の職場」「残業がない調剤薬局」など、条件に応じて紹介してくれます。
面談日や給与交渉もしてくれるため、自分で求人を探すよりも楽に転職できます。
まとめ:転職お祝い金の4つのリスクとは?
- 掲載企業が少なく、希望の条件に合う企業を見つけらない
- 大手転職サイト比較して、求人数は5〜8分の1程度
- 大手転職サイトと比較して、優良薬局や企業の求人が少ない
- 求人の質が悪く、ブラックに就職する可能性が高い
- 知名度が低く利用者が少ない上に、コンサルタントの質も低い
- 利己主義な担当者も多く、強引に転職を勧められてしまう
お祝い金を貰える理由は、完全免許制の薬剤師は需要が高い上に供給が限られる職種だからです。近い将来に飽和すると言われて20年以上経つけれども、実際には薬剤師を採用したい企業や薬局、ドラッグストアは年々増え続けています。
しかしながら、お祝い金はリスクも多く万人に勧められる転職法ではありません。
お祝い金を支給する企業は、創業5年未満の実績がない転職サイトが多いです。創業5年未満の新興サイトは、掲載企業が少なく希望条件に合う求人が少ないです。求人数が少ない上に、求人やコンサルタントの質も悪く転職に失敗する薬剤師も多いです。
長期的な視点で考えると、一時的な利益よりも条件が良い就職先を選ぶ方が大切ですね。
大手転職サイトがお祝い金を支給しないのは、確かな実績と信頼感があるからです。お祝い金を支給しなくても、利用者が多く質が高い求人やコンサルタントもいますね。業界最大手のリクナビを利用して、年収を100万円以上増やす薬剤師も少なくありません。
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