病院で派遣薬剤師として、経験を積みたい人もいますよね。しかしながら、薬剤師の医療機関への派遣は禁止されているため、紹介予定派遣として働く必要とします。紹介予定派遣とはどのような働き方なのでしょうか?また、病院の派遣に強い派遣会社はどこを選べば良いのでしょうか?
- 「紹介予定派遣で働くには、どの派遣会社を利用すれば良いの…」
- 「紹介予定派遣とは、通常の派遣とは具体的に何が違うのか…」
- 「紹介予定派遣で働く、メリットやデメリットは何があるの…」
薬剤師が医療機関に派遣する事は、労働派遣法で禁止されています。
そのため、私たち薬剤師が病院で派遣するには、「紹介予定派遣」を活用する必要がありますね。紹介予定派遣とは、契約終了後に直接雇用に切り替えることを前提にした派遣契約です。最長で6ヶ月間勤務した後に、本人と派遣先の双方の合意があれば直接雇用に切り替わります。
ただし、紹介予定派遣にはデメリットもあるので注意が必要です。
紹介予定派遣は、3〜6ヶ月働いたからと必ずしも直接雇用される訳ではないです。また、「直接雇用=正社員」とも限りません。直接契約の中には、パートや契約社員も含まれます。また、紹介予定派遣は求人が少ない上に、時給が少ない点もデメリットですね。
そのため、派遣として働きたいならば、調剤薬局やドラッグストアに就職した方が良いかも知れません。また、長期で病院薬剤師で働く予定があるならば、最初から正社員で就職する道もありますね。
ここでは、病院向けの紹介予定派遣に強い派遣会社3社を紹介します。また、紹介予定派遣の仕組みやメリット、デメリットについても紹介します。派遣会社で全国に拠点がある会社は限られます。ファルマスタッフは全国求人を扱う上に、求人の質も高いためお勧めです。
- 病院向け派遣求人に強い派遣会社3社は?
- 紹介予定派遣の仕組みと紹介料は?
- 紹介予定派遣のメリットとデメリットは?
記事の内容を簡単に知りたい
【おすすめ3社】病院の派遣に強い派遣会社は?
紹介予定派遣に強い、薬剤師専門の派遣会社3社を紹介します。
1位:紹介予定派遣の求人が最も多い「ファルマスタッフ」
求人数 |
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デメリット |
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特徴 |
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向いてる薬剤師 |
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事業所 |
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公式サイト | 薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」 |
「ファルマスタッフ」の最大の特徴は、全国に12拠点もあり地域に密着した薬剤師専門の派遣会社です。正社員並みに社会保障や福利厚生が受けられ、社内研修や福利厚生も充実しています。また、高単価の派遣パートの割合が、他の派遣会社よりも高いです。
ただし、ファルマスタッフに限らないが、紹介予定派遣の求人は数が限られます。調剤薬局やドラッグストアと比較して病院の求人数が少ない上に、紹介予定派遣に絞られるからです。紹介予定派遣で働くならば、派遣会社の紹介がなければ難しいですね。
しかしながら、ファルマスタッフにもデメリットがあります。
ひとつは、地域毎に担当者の質のバラツキが大きい事です。親切な対応で良かったと答える人がいる一方で、不誠実でガッカリしたと回答する利用者も多いです。また、電話やメールのレスポンスは遅く、大手転職サイトと比較して強引さには欠けます。
参考:ファルマタッフの評価|レスポンスは遅いが高単価の派遣が多い
2位:医療関係の派遣に強みがある「薬キャリ」
求人数 |
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デメリット |
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特徴 |
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向いてる薬剤師 |
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事業所 |
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公式サイト | 薬キャリ |
「薬キャリ」の最大の特徴は、ママ薬剤師向けに強みがある事です。育休制度を就労3ヶ月で取得できたり、政府が支給する「出産育児一時金」以外にも、独自で9万円を給付してくれます。また、薬キャリは医師や看護師向けの転職サイトも運営し、医療関係に強い派遣会社です。
しかしながら、ファルスタッフ同様に、紹介予定派遣の求人は少ないですね。また、薬キャリにもデメリットがありますね。
ひとつは、コンサルタントの面談は基本行わず、電話やメール対応しかない事です。そのため、担当者と意思を共有し、じっくり求人を見極めながら派遣先を探したい人には向いてません。また、拠点は東京や大阪にしかなく、サポートが手薄な地方だと質が悪い求人を紹介される事もあります。
参考:薬キャリの評価と口コミ|ママ薬剤師に強く最短1ヶ月で転職
3位:最低時給2800円を保証してくれる「ファルメイト」
求人数 |
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デメリット |
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特徴 |
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向いている薬剤師 |
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事業所 |
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公式サイト | 派遣薬剤師の求人はファル・メイト |
ファルメイトの最大の特徴は、最低時給2800円+交通費全額保証している事です。派遣・パートの全国平均が2,196円しかない中で、最低時給の保証は有難いですよね。また、働き方は派遣でも、固定年収で正社員と同等の福利厚生を受けられる「エキスパート制度」もあります。
しかしながら、病院向けの紹介予定派遣は23件と少ないですね。また、ファルメイトは会社規模が小さく求人数が少ない事も注意が必要です。求人は本社がある大阪に集中し、最低時給を保証するエリアも関東と関西に限られます。
参考:ファルメイトの評価と口コミ|時給2800円保証だが関西に集中
では、紹介予定派遣とは具体的にはどのような仕組みなのでしょうか?また、私たち薬剤師が紹介予定派遣で働くメリットやデメリットは何があるのでしょうか?
紹介予定派遣の仕組み、メリットとデメリットは?
実は派遣法で、薬剤師は病院への派遣が禁止されています。
その1:派遣法で病院派遣が禁止されている?
- 医師や看護師など、医療関連業務の派遣は法律で禁止されている
- 例外事項で、薬局やドラッグストアは薬剤師を派遣できる
- 例外事項で、産休や育休による代替派遣制度で病院に派遣できる
- 例外事項で、紹介予定派遣なら病院に派遣できる
労働者派遣法では、医師や看護師、薬剤師など医療従事者の派遣を禁じています。病院や診療所への派遣が禁止されてる理由は、患者の命を預かる業務だからです。薬局やドラッグストアと比較して、病院や診療所の派遣求人が少ないのは、派遣が禁止されているからですね。
ただし、ある条件下では医療機関への派遣が認めれています。病院に派遣できるのは、「紹介予定派遣」と産休育休による代替業務による派遣だけです。
では、紹介予定派遣とはどのような制度なのでしょうか?
その1:紹介予定派遣の仕組みと「紹介料」は?
公式サイト:薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」
紹介予定派遣とは、契約終了後に直接雇用に切り替えることを前提にした派遣契約です。最長で6ヶ月間勤務した後に、本人と派遣先の双方の合意があれば直接雇用に切り替わります。どちらかが同意しなければ、直接雇用に至らず次の派遣先に出向します。
もちろん、派遣後に企業が直接雇用に切り替える際には、紹介手数料が発生しますね。
派遣先企業は、正社員に登用する時に30〜40%の手数料を紹介会社に支払います。年収500万円で正社員登用したら、150〜200万円が相場になります。また、正社員登用前にも通常の派遣と同様に、3割のマージン料が発生しますね。
紹介予定派遣は、双方にとって試用期間として使われる事が多いです。それでは、紹介予定派遣のメリットとデメリットは何があるでしょうか?
その2:派遣と比較した紹介予定の「デメリット」は?
働き方 | メリット | デメリット |
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派遣 |
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紹介予定 |
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紹介予定を利用する最大のメリットは、就職する前に店舗や人間関係を見極められる事です。また、薬剤師が派遣できない病院に出向できることも、紹介予定のメリットですね。
しかしながら、デメリットもあるため注意が必要ですね。
紹介予定派遣は、3〜6ヶ月働いたからと必ずしも直接雇用される訳ではないです。また、「直接雇用=正社員」とも限りません。直接契約の中には、パートや契約社員も含まれます。
また、紹介予定派遣は求人が少ない上に、時給が低い事もデメリットです。派遣に強い「ファルマスタッフ」でも、紹介予定派遣の求人数は1563件(2%)だけです。時給も2200円前後とパートと対して変わりません。
そのため、病院に派遣したい薬剤師以外で、紹介予定派遣を利用する人は少ないですね。では、私たち薬剤師は、どのような基準で派遣会社を選べば良いのでしょうか?
【3社の比較結果】紹介予定派遣に強い派遣会社は?
転職サイト | 紹介予定派遣 | 求人質 | 地方 | 育休制度 | 福利厚生 |
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ファルマスタッフ | 1,471 | ◎ | ◎ | ○ |
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薬キャリ | 1,433 | ○ | △ | ◎ |
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ファルメイト | 23 | ○ | △ | △ |
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紹介予定派遣に強い転職サイトで、1番のお勧めはファルマスタッフです。
なぜならば、全国地方に拠点があり、豊富な求人数で質も高いからです。しかしながら、全ての派遣会社に言える事だが、紹介予定派遣は通常の派遣と比較して数が少ないです。調剤薬局やドラッグストアと比較して病院の求人数が少ない上に、紹介予定派遣に絞られるからです。
薬キャリは、医師や看護師の転職サイトも運営するため、医療系に強みがある派遣会社です。しかしながら、拠点は東京と大阪にしかないですね。ファルメイトは紹介予定が23件しかありません。
紹介予定派遣は求人の絶対数が少なく、派遣会社のエージェントなしには求人を見つけるのは無理ですね。私たち薬剤師が、派遣会社を利用するメリットは次の通りです。
- 一般に公開していない、優良の非公開求人を紹介してくれる
- 月労働時間や残業代など、直接聞きづらい事を確認してくれる
- 薬剤師免許の強みを活かして、積極的に時給交渉してくれる
- 派遣を入れる薬局は人材不足で、時給200円くらい上げられる
- 高時給や時短労働など、条件に合う求人を探してくれる
- 面接日程やスケジュール調整など、面倒な作業を代行してくれる
まとめ:病院向けの紹介予定派遣に強い派遣会社は?
- 紹介予定派遣は、必ず直接雇用されるとは限らない
- 紹介予定派遣は、直接雇用=正社員ではない
- 通常の派遣と比較して、時給500円ほど低い
- 紹介予定派遣は、時給3千円を超える求人は少ない
- 紹介予定派遣の求人数は、全求人の1割もない
- 紹介予定派遣は、6ヶ月を超えて働けない
薬剤師が医療機関に派遣する事は、労働派遣法で禁止されていますね。そのため、私たち薬剤師が病院で派遣するには、「紹介予定派遣」を活用する必要があります。紹介予定派遣とは、契約終了後に直接雇用に切り替えることを前提にした派遣契約です。
最長で6ヶ月間勤務した後に、本人と派遣先の双方の合意があれば直接雇用に切り替わります。ただし、紹介予定派遣にはデメリットもあるので注意が必要です。
紹介予定派遣は、3〜6ヶ月働いたからと必ずしも直接雇用される訳ではないです。また、「直接雇用=正社員」とも限りません。直接契約の中には、パートや契約社員も含まれます。また、紹介予定派遣は求人が少ない上に、時給が少ない点もデメリットですね。
そのため、派遣として働きたいならば、調剤薬局やドラッグストアに就職した方が良いかも知れません。また、長期で病院薬剤師で働く予定があるならば、最初から正社員で就職する道もありますね。
紹介予定派遣で病院勤務する際には、慎重に求人を見極める必要があります。
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