楽な仕事で高収入を得られるはずが、ブラックに就職したと愚痴る薬剤師は少なくありません。確かに、職場によっては低給料で、開店から夜の10時まで働く人もいます。でも、国家資格である薬剤師は本当にブラックなのでしょうか?
- 「薬剤師は年収400万円だけ、実態は連日22時まで働いてる…」
- 「医薬品ネット販売やロボット化により、薬剤師は超ブラックになる…」
- 「残業しても医療職なので、残業代なんか1円も支給されない…」
結論から伝えると、薬剤師にもブラックな職場はありますね。
年収は400万円未満で、土曜日も出勤、残業代は支給されない。開店前の9時に出社して、夜の19時まで営業、その後に薬歴記入していたら22時を過ぎている。最近は24時間対応の薬局も増えていますね。薬局はまだマシな方で、病院勤務だともっと過酷な労働環境もあります。
また、医薬品のネット販売や人工知能で、超ブラック化するという声もあります。
薬剤業界にも、ブラックと呼ばれる職場があるのは事実です。しかしながら、国家資格である以上は、やはりホワイトな職場で働く薬剤師の方が多いです。なぜならば、全国に薬局は5.9万件もあり、薬剤師免許があれば全国どこでも働けるからです。
労働環境が悪いと感じたら、すぐに転職する薬剤師の方が多いです。そのため、調剤薬局やドラッグストアの経営者は、薬剤師の労働条件を放置できません。調剤事務や販売スタッフと違い、薬剤師は替えが効かない人材です。
実際にドラッグストアの求人票を見たら分かるように、薬剤師資格があるだけで月10〜15万円も高いですよね。対して、登録販売者の給与は普通のアルバイトと変わらないです。
ここでは、薬剤師はブラックだと思う人と、ブラックではないと思う人の意見を紹介します。それから、一般的に薬剤師がブラックだと言われる理由も紹介します。個人的には、薬剤師ほど楽に稼ぎやすい職業はないと思います。
- 薬剤師がブラックだと思う人と、思わない人の主張とは?
- 薬剤師がブラックだと言われる5つの理由は?
- 薬剤師が確実にブラックを避ける方法は?
記事の内容を簡単に知りたい
薬剤師の職場がブラックなのは本当ですか…
薬剤師はブラックだと思う人、ブラックではないと思う人、どちらの意見も紹介します。
薬剤師はブラックだと思う人の意見は?
薬剤師ってブラックですか?薬局って楽なイメージがありますが、実態は連日22時くらいまで残業。土曜日もなし。もちろん残業代なし。ずっと立ち仕事なので仕事が疲れる。福利厚生なしでリストラあり。年収も400万くらい。ネットで調べたところこのような書き込みがありました。これは本当でしょうか?薬剤師ってブラックかどうか現役の方教えてください。
参考:Yahoo知恵袋
薬剤師に質問です。今後、薬剤師は転落するのが確定しており、調剤報酬削減、薬剤師飽和、院内調剤への移行で薬局大量倒産、医薬品ネット販売により薬剤師不要、ロボット化によるり薬剤師不要、看護師が調剤できるようになる、かかりつけ薬剤師で24時間応対により労働時間は超ブラック企業並みになるなど薬剤師の将来性は皆無です。
薬剤師の方で他の職業目指す人が大量に増えますが皆さんはどのような進路を考えていますか?60歳まで薬剤師なんて絶対できないですよね。薬剤師は数十年後には日本からなくなっていると思います。
参考:Yahoo知恵袋
薬剤師って実はブラック職業ですか?薬学部に通っていますが、薬剤師ってかなり大変そうなイメージがあります。ほとんどの薬局では朝の8時半から6時半や7時半くらいまで営業してますよね。しかも1日ずっと立ちっぱなしで常に休む暇もなく患者と接する。店を閉めたら薬歴の記入で夜の10時、11時くらいまで仕事?薬を患者に渡すので間違ってないかとか副作用がらでたらどうしようと常に心配。薬剤師になったら気が狂いそうなほど働きますよね。実際の薬剤師ってこんな感じで働いているのですか?僕には薬剤師をやっていく自身が全くありません。
参考:Yahoo知恵袋
薬剤師が楽との書き込みがネットで多いのですが腸が煮えくり返るほど悔しいです。薬局薬剤師ですが、仕事はきついですよ。開業医の営業時間に合わせないと行けないので夜の7時くらいまで営業をやっています。さらに薬歴の残業もあるし、日中はずっと患者対応で忙しい。昼休みなんてとれません。クレームがあっても頭を下げないといけないし年収も低いし最悪の労働条件ですよ。残業しても医療職なので残業代なんて支給されませんよ。残業代を申請したら懲戒処分ものです。有給もとったら減給ものです。
さらに、かかりつけ薬剤師のノルマをこなさないと首になるし。薬局薬剤師でも看護師や医者よりも忙しいです。薬剤師は本当にブラックな職種です。なぜみんな理解できないのですか?
参考:Yahoo知恵袋
薬剤師はブラックじゃないと思う人の意見は?
薬局薬剤師です。
>連日22時くらいまで残業
場所によっては無くは無いかも…。残業をしないで仕事を終わらせるのも能力。>土曜日もなし
これは仕方ない。 医療関係で働くならある程度の覚悟は必要>もちろん残業代なし
会社によりけり。残業理由が関係してるのでは?>ずっと立ち仕事なので仕事が疲れる
薬剤師だけに限ったことではないし、これも場所によるでしょうね。>福利厚生なしでリストラあり。年収も400万くらい。
この書き込んだ人に難があるような気もします…そんなことないですよ(^_^;)ブラックかどうか、人と場所によりけりでしょうが、そんなこともないとは思いますよ。残業が全くないところもあるし、土日祝日完全休みのところも、座ってゆっくりしながら福利厚生もあって年収600万だったりのところもあるし。嫌なところはみんな辞めちゃうので何となくわかりますけどね。職場や人に恵まれれば、めっちゃホワイトです☆
参考:Yahoo知恵袋
まあ会社にもよりますかね。ド、ブラックではない(薬剤師は簡単ににげますので)がド、ホワイトでも無い感じです。最近は土日祝日夜遅くまで開けている薬局はありますので勤務時間が不規則になる場合もあります。薬歴など終わらないと割と残業もある場合もあります。立ち仕事は勿論の事1包化など指先と腕力を割と使う事もあります
混んでくればスピードも求められますが、ただ薬を出せば良いだけではなく国が求める最低限の薬学的な仕事以上をやらなくてはいけません。しかし国が求める最低限の仕事すら良く思わない方も多く(勿論そういう方ばかりではないですが)怒鳴られる事もしばしばです。それでも専門職としてプロの仕事をしなくてはいけません。
最近は掛かり付け薬剤師など24時間対応も求められてきています。また生涯研鑽として常に勉強が必要です。残業代や福利厚生は会社によりけりです。24時間対応や生涯学習などは国が専門職として最近は当たり前に求めています。
少なくとも九時五時で冷房効いた部屋でのんびりして、しかも高収入という仕事ではありませんし、このイメージで薬学部に入ると痛い目にあいます。専門職として薬剤師に強く引かれなりたい方には大いにお勧めしますが、何となくの方にはお勧めできないです。
参考:Yahoo知恵袋
薬剤師の転職の現実をあまりご存じないようですね。確かに、薬剤師の方が転職を希望してもなかなか好条件・高収入の職場に希望通り転職できるとは限りません。飽和状態と思っているようですが、薬剤師の職場はどんどん広がっています。かつては薬剤師=調剤という仕事内容が多くありましたが、高齢化やチーム医療の拡大、さらには患者さんの生活ケアなど多くの仕事があり、転職により生きがいのある仕事に就いている方も大勢おります。
たんに金銭的、経済的側面から薬剤師の転職を見るのはうがった見方といえます。求人紹介がなくなるということはありません。また、ブラックの職場が多いと考えているようですが、まったくの根拠がないことです。実際に、薬剤師としての使命感をもって素晴らしい職場で働いておられます。
参考:Yahoo知恵袋
今年新卒薬剤師です。大変なこともあるけど、気が狂いそうなほど働かなくていいですよ笑。人手不足で、人からこんなに必要とされてるのが新鮮な日々です笑。わたしは5連勤とかしんどいから、休みを平日1日と日、祝日休みの働き方をしている正社員です。休みたいときは来月以降なら毎月3日間くらい希望休をいれることができたり自由です。
薬歴がたまったら、みんなが協力してくれ、薬歴に没頭する時間をくれます。その間は患者さんがきても他の薬剤師が対応してくれます。大きい会社の薬剤師なので、残業するほうがよくない風潮です。心配症なので、ピッキング、監査が終了しても、投薬の際、再度薬の規格や数を患者さんと一緒に確認しています。
薬歴書くときは座るから8時間労働で2時間くらいは座る時間もありますよ。時給に換算すると結構高いし、手厚い保障はあるし、社会的地位も悪くはないから、想像以上に楽しい未来になると思います。頑張ってくださいね。
参考:Yahoo知恵袋
以上のように、ブラックだと思う人、ブラックではないと思う人、どちらもいる事が分かります。全ての職種で言える事だが、ブラックかどうかは職場次第だと分かります。また、ブラックかどうかは、最終的には私たちの主観によっても変わりますね。
では、薬剤師が一般的にブラックだと言われる根拠の真意はどうなのでしょうか?
薬剤師が「ブラック」だと言われる5つの理由は?
薬剤師がブラックだと言われる根拠について紹介します。
ブラック1:薬剤師は「年収400万円」しかない?
年代別 | 薬剤師 | 一般会社員 | ||
---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
20代前半 | 487万円 | 496万円 | 279万円 | 243万円 |
20代後半 | 536万円 | 517万円 | 393万円 | 318万円 |
30代前半 | 599万円 | 551万円 | 461万円 | 315万円 |
30代後半 | 661万円 | 576万円 | 517万円 | 315万円 |
40代前半 | 661万円 | 579万円 | 569万円 | 308万円 |
40代後半 | 658万円 | 617万円 | 630万円 | 310万円 |
50代前半 | 665万円 | 580万円 | 677万円 | 302万円 |
50代後半 | 680万円 | 586万円 | 669万円 | 298万円 |
年収が低いと不満をいう薬剤師は多いですね。
しかしながら、客観的な数値で見たら決して低くはありません。薬剤師の平均年収は542.5万円と、会社員平均よりも101万円も高いです。特に20代前半であれば、200万円以上の給与格差がありますね。ただし、一般会社員と比較して昇給額が少な事には注意が必要です。
(参考:薬剤師の男女別、年代別、会社別の年収相場は)。
薬剤師の年収が少ない人は、平均以下の給与だからです。薬剤師は地域格差が大きく、薬剤師の数が多い都市圏ほど給料は低いです。
例えば、東京都内の全業種の平均年収は622万円に対し、薬剤師だと570万円だけです。都内は物価も高く、相対的に割に合わない職業だと言えます。学費1200万円費やした事を考えると、費用対効果も悪いですよね。
それでも、薬剤師が稼ぎやすいのは事実です。薬剤師が少ない地域に行けば、年収700万円以上で募集してる求人もあるからです。場所を変えるだけで年収が増えるのは、薬剤師の特権の1つでもあります。
近年の薬剤師業界の特徴として、給与格差が拡大しています。平均より稼げない薬剤師が増える一方で、薬局勤務の40歳で年収800万円を超える人もいます。国家資格があるだけでは、簡単に稼げない時代に薬剤師も突入していますね。
参考:薬剤師は高収入を得られるのか?|給料が高い職場や働き方は?
ブラック2:長時間労働で「残業代」が支給されない?
- 労働環境が悪いのは、薬剤師が余っている都市圏で多い
- 労働環境に不満があれば、いつでも転職できる
- 調剤薬局はコンビニの数よりも多く、全国に5.9万件もある
- 薬局以外にも、ドラッグストアの店舗数が急拡大している
長時間労働や残業代がない事に不満を言う薬剤師もいますね。
ただし、薬剤師業界全般で見たときに、長時間労働や残業代が出ない職場は少ないです。私が過去に働いた職場では、基本的に定時退社できるし残業代も支給されます。同僚の話を聞いても、大半が支給されていました。
労働環境が良くないのは、薬剤師が余っている都市圏や地域に限られます。
なぜならば、簡単に転職できる薬剤師は、労働条件が悪ければ直ぐに別の職場に移るからです。調剤薬局はコンビニ数よりも多く、全国に5.9万件もあります。小さいな町でも、必ず10件はありますよね。ドラッグストアの店舗も急拡大で増え、選択肢は多いです。
また、薬剤師は女性が6割を占め、キャリアを気にしない人も多いです。選択肢が多い状況下で、無理して悪条件で働く薬剤師は少ないですよね。大概の薬剤者は労働条件や福利厚生など、目的に合わせて職場を選ぶ薬剤師が多いです。
薬剤師が少ない地域は大変だけど高収入、薬剤師多い地域だと楽だけど給与は低いです。
ブラック3:「供給過剰」で近い将来薬剤師が余る?
- 調剤業務以外に、薬剤師の役割が大きく変わっている
- 女性が61.3%を占め、薬剤師を離れる人も多い
- 女性は男性の職場に合わせるため、働く場所を選べない
- 超高齢化社会で、医薬品の需要が増している
- 26年前の医療費22兆円から、現在は42兆円も増えた
- 60年前の65歳以上の割合は4.9%、現在は27.7%
- 調剤薬局の数はコンビニより増え、5.5万店もある
- 薬局以外にも、ドラッグストアの店舗が増え続けている
1955年に5.2万人だった薬剤師は、2014年には28.8万人まで増えました。そして、2016年には大台の30万人も超えています。薬剤師の資格保有者が急増している事を理由に、ブラックな職場が増えると予想する人も多いですね。
実は、薬剤師の供給過剰は1990年頃から言われ続けてる事です。
それでも過剰に陥っていない理由は、医薬品業界の需要も大幅に伸びているからです。例えば、過去26年間で医療費は22兆円から42兆円に増えています。60年前の65歳以上の割合は4.9%から、27.7%に倍増しています。
超高齢化社会が続けば、これからも医薬品業界の需要が減る事はありません。実際に薬剤師の有効求人倍率は、現時点でも4.76倍と高いですね。
参考:薬剤師の有効求人が4.76倍は本当?|人材不足か過剰どっち?
ブラック4:「人工知能」で薬剤師の仕事がなくなる?
順位 | 確率 | 消える職業 |
---|---|---|
1位 | 99% | テレマーケター(電話を使った販売活動) |
141位 | 92% | 調剤技師(Pharmacy technician) |
309位 | 72% | 調剤技師助手(Pharmacy Aides) |
613位 | 2% | 理学療法士 |
649位 | 1% | 薬剤師 |
657位 | 1% | 看護師 |
688位 | 0% | 内科医と外科医 |
参考:THE FUTURE OF EMPLOYMENT(未来の雇用)
人工知能で自動化が進み、将来的に薬剤師の仕事がなくなると言う人もいますね。
2014年にオックスフォード大学の論文を読むと、人口知能が普及しても薬剤師の仕事がなくならない事が分かります。マイケル准教授は、「AIの普及が進み10年後には今ある職種の半分が消える」と言っています。
マイケル准教授は、薬剤師が消える確率は1%しかないと言います。
その代わり、調剤技師と調剤技師助手の仕事はなくなりますね。欧米国では調剤業務を行うのは調剤技師という専門職です。人工知能の普及により、日本でも欧米化が起こる予測できますね。薬剤師から調剤業務が完全に分離され、対薬業務から対人業務にシフトし専門化が進みます。
米国の薬剤師の平均年収は1375万円です。年収が高い理由は、付加価値が低い仕事を分離し、対人業務がメインになるからです。
参考:薬剤師がAIに仕事を奪われる確率は1%|調剤の92%は消滅?
ブラック5:「24時間対応」の薬局が増えブラック化?
公式サイト:薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」
調剤薬局やドラッグストアでは、24時間対応する店舗が増えていますね。また、ネット販売できる医薬品も増え、私たち消費者はいつでも購入できます。24時間対応になると、薬剤師の相対価値が低下しブラック化するのでしょうか?
24時間対応の薬局が増えても、現時点ではそうなっていないですね。
むしろ、夜勤専門の薬剤師求人を見ると、最大日給4万円で募集しています。1回の夜勤だけで4万円を超えるのは、時給が高い上に時間外労働と夜勤手当で50%加算されるからです。現実的には難しいが、月20回夜勤すれば月給は80万円です。
24時間対応やネット販売が増えても、薬剤師の価値は高いです。なぜならば、普通の一般職と違い、薬剤師免許がないとできない仕事だからですね。1200万円掛けて6年制大学を卒業する手間を考えると、会社員が薬剤師に就職するのは無理ですね。
参考:薬剤師の夜勤手当の相場は?|最大で日給4万円も稼げる?
では、私たち薬剤師がブラック避けるには、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?
薬剤師が確実に「ブラック」を避ける方法は?
ブラック薬局を避けるには、まずはブラックを見分ける必要がありますね。
方法1:ブラック薬局を見分けるには
- 薬局の閉店時間が遅く、残業代を支給しない
- 求人票の月給や年収が少なく、昇給額も少ない
- 24時間営業なのに、夜勤対応のスタッフを募集してない
- 薬剤師の数が多い地域で、周辺に薬局が少ない
- 職場の雰囲気が悪い、薬剤師1人体勢の時間帯もある
- 調剤事務が少なく、薬剤師も調剤業務に追われてる
ブラック薬局を避けて働くのは難しくありません。
なぜならば、一般企業と比較して、ブラックの数自体多くはないからです。また、求人票や実際に職場の雰囲気を見れば、ブラックかどうかもある程度読み取れますね。薬剤師が調剤業務に追われていたり、薬剤師1人体制をしてる職場も危ないですね。
また、薬剤師は数が少なく閉じた世界なので、薬局の評判を聞いたり、同僚の同僚を介して職場の情報も仕入れられますね。女性が6割を占めるため、薬剤師独自のネットワークもそれなりにあります。
また、もしブラックに就職した場合も、すぐに転職できるため痛手にはなりません。
方法2:薬剤師の数が少ない地域で働く
- 薬剤師が少ない地方ほど、薬剤師の給料は高い
- 高齢化社会で老人が増え、地方ほど薬剤師の需要は高い
- 東京は平均年収620万に対して、薬剤師は570万だけ
- 奈良県の平均年収は777万円、静岡県は684万円もある
- 同じ県内でも都市を離れるだけで、100〜200万円も変わる
薬剤師の数が少ない地域で働く方が、ホワイト求人は多くなります。
なぜならば、薬剤師が辞めたら運営できないため、給与や福利厚生が手厚くなるからです。薬剤師の数が多い都市では、代わりの人材がすぐに見つかりますね。そうなると、薬剤師の労働条件も悪くなります。
薬剤師が少ない地域では、年収800万円以上で募集する求人もあります。また、同じ県内でも都市部を少し離れるだけでも違います。例えば、福岡市内の調剤薬局では年収500万円、市内から少し外れた地域に行くと年収800万円で募集してます。
住む場所を変えるだけで、簡単に労働条件や年収を増やせるのは薬剤師の特権です。薬剤師が余っている都市部よりも、高齢化が進む地域社会に貢献した方が私たちの給与も増えます。
参考:地方に行くと年収は800万円?|地方ほど高給になる理由は?
方法3:転職サイトやエージェントを利用する
- 薬事師専門の転職プロから、客観的なアドバイスを得られる
- 第三者に相談する事で、将来のキャリアを明確にできる
- 相談を聞いて貰った上で、具体的な求人を掲示してくれる
- 勤務地や条件に合わせて、求人をスクリーニングしてくれる
- 最適な職場を選ぶ事で、年収100〜200万円増やせる
薬剤師専門の転職エージェントを利用する事でも、ブラックを避けられます。
転職エージェントの最大のメリットは、希望条件や適性をヒアリングした上で、求人をスクリーニングしてくれる事です。「年収500万円以上の求人」「残業がない調剤薬局」「通勤20分圏内の職場」など、条件に応じて紹介してくれます。
面談日や給与交渉もしてくれるため、自分で求人を探すよりも楽に転職できます。
まとめ:薬剤師は本当に労働環境が悪い?
- 薬剤師になってけれど、年収が400万円しかない
- 長時間労働で大変な上に、残業代も支給されない
- 供給過剰で近い将来に、薬剤師が大量に余る
- 人工知能の普及で、薬剤師の仕事が機械に奪われる
- 24時間対応の調剤薬局が増えてブラック化する
当然だけれども、薬剤師にもブラックな職場はありますよね。年収は400万円未満で、土曜日も出勤、残業代は支給されない。開店前の9時に出社して、夜の19時まで営業、その後に薬歴記入していたら22時を過ぎている。最近は24時間対応の薬局も増えていますね。薬局はまだマシな方で、病院勤務だともっと過酷な労働環境もあります。
また、医薬品のネット販売や人工知能で、超ブラック化するという声もあります。
薬剤業界にも、ブラックと呼ばれる職場があるのは事実です。しかしながら、国家資格である以上は、やはりホワイトな職場で働く薬剤師の方が多いです。なぜならば、全国に薬局は5.9万件もあり、薬剤師免許があれば全国どこでも働けるからです。
労働環境が悪いと感じたら、すぐに転職する薬剤師の方が多いです。そのため、調剤薬局やドラッグストアの経営者は、薬剤師の労働条件を放置できません。調剤事務や販売スタッフと違い、薬剤師は替えが効かない人材です。
実際にドラッグストアの求人票を見たら分かるように、薬剤師資格があるだけで月10〜15万円も高いですよね。対して、登録販売者の給与は普通のアルバイトと変わらないです。
個人的には、薬剤師ほど楽に稼ぎやすい職業はないと思います。なぜならば、薬剤師の数が少ない地域に行くだけでも、年収が100〜200万円も増えるからです。また、薬剤師資格に胡座をかいている人が多く、キャリア設計できる人材ならばいくらでも稼げます。
ビジネス志向が強い人は製薬会社に就職し、30歳で年収800万円稼ぐ人もいますね。一方で、年収500万円でも土日祝日休み、毎日定時退社する薬局勤務もいます。
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