製薬会社の年収800万円は本当?|MRの給料は今後も減る?

大手製薬会社は、長年就活生に人気が高い業種ですね。ネットの広告求人で「MR急募年収1200万円」という求人を良く見かけます。私たち薬剤師が製薬会社に就職したら、本当に年収800〜1200万円の高収入の仕事に就けるのでしょうか?

  • 「就職難易度は最も高いが、40歳で年収1000万円て聞いた…」
  • 「病院勤務なら400万円だけど、製薬会社なら800万円以上稼げる…」
  • 「製薬会社は高収入だけれども、プライベートを犠牲にして働く…」

結論から伝えると、製薬会社に就職すれば30代でも年収800万円を狙えます。

大手製薬会社の平均年収は900〜1200万円と高いです。医師や歯科医、外資系の金融会社並に高収入を得られます。例えば、業界最大手の武田薬品工業の平均年収は1038万円、30歳でも835万円と高収入ですね(参考:武田薬品工業株式会社の年収)。

大手製薬会社の給料が高い理由は、景気に影響を受けない高収益のビジネスだからです

実は製薬の原価率は、平均で27%しかありません。開発された新薬は、調剤薬局やドラッグストアで全国に販売されますね。利益率が高く安定している上に、医師が効能を認めた医薬品は売上がドカンと増えます。また、医薬品の開発は数千億を超える巨額投資が必要で、半独占企業でもあります。

ただし、製薬会社は高収入だけれども、仕事内容はかなりハードです

製薬会社で最も多いMR職に就くと、拘束時間は不規則で負担も大きいです。土日が休みでも病院に行ったり、全国転勤も多いですね。そのため、仕事よりも家庭やプライベートを重視したい人には向いていません収入が高いからと、安易に転職を目指すべきではないです。

ここでは、大手製薬会社に就職したら得られる平均年収、具体的な業務内容を紹介します。また、製薬会社の給料が高い理由、デメリットや向いている薬剤師についても紹介します。仕事を中心にしたい薬剤師以外は、製薬会社はお勧めできません。

製薬会社で働きたい薬剤師向け
  1. 大手製薬会社の売上高、平均年収ランキングは?
  2. 大手製薬会社の年収が、1千万円を超える理由は?
  3. 製薬会社で働くデメリットや向いている薬剤師は?

製薬会社に勤務したら、本当に年収800万円も稼げるの…

調剤薬局や病院勤務で働く薬剤師と比較したら、ドラッグストアは少し驚くくらい高収入です。でも、本当にドラッグストアに転職したら年収は増えるのでしょうか。

Aさん)就職は難しいが40歳で年収1千万円もある

薬剤師の就職先別のランクは下記のような感じです。

大手製薬会社MR>公務員薬剤師>ドラッグストア>>調剤薬局>民間病院

大手製薬会社のMRは、40歳前後で年収1000万超えます。薬剤師が就く仕事では最も高給が期待できますが、6年制になってから、製薬会社が薬剤師の採用を避けており、さらにMR数も削減しているので、狭き門です。公務員薬剤師は、特に給与の高い自治体に採用されれば、年収1000万可能ですよ。

ドラッグストアは、スーパーの店員のような仕事できついですが、給与はそこそこ良いです。調剤薬局は大手が儲けすぎたことによるバッシングで、今後も調剤報酬が下げられるでしょうから、給与のアップは期待できません。初任給で450万。管理薬剤師に昇進すれば600万くらいはもらえますが、そのあたりで頭打ちです。昔は地方の調剤薬局に行けば、年収1000万、一軒家、新車無償貸与という条件もありましたが、今はありません。

薬剤師として高給を手にする究極の方法として独立開業があります。成功すれば年収2000万は堅いですが、独立自体、今は非常に難しいです。薬剤師を目指されるのであれば、最低限、旧設校の偏差値60以上の薬学部を目指してください。新設校に行くと、良いところに就職できません。

参考:Yahoo知恵袋

調剤薬局や病院勤務と比較して、製薬会社の就職難易度は高いです。

なぜならば、大手製薬会社は年収1000万円を超えるほど高収入で、就活生に人気が高いからです。さらに、10数年前よりもMRの数は減少傾向にあるため、薬剤師の国家資格を持っていても就職は難しいですね。

Bさん)製薬会社は800〜1000万円が相場になる

同じ薬剤師でも、職場によって大きく異なります。病院薬剤師は概ね300万〜400万。(管理職や精神科病院なら500万ちょっとは貰えたり)。薬局は400万〜600万。田舎の方が給料高いです。ドラッグストアは500〜800万とか製薬会社は800〜1000万以上いく場合も化粧品会社500万〜600万ぐらい。

公務員(国立病院、保健所、麻薬取締官)…公務員の平均的な給料?パートは都心部だと時給1800〜2500円。田舎だと2000〜3000円ちょいぐらいが普通かなと。時給で換算すると薬剤師は正社員で働くよりパートで働く方が効率よく稼げる職です。資格習得の難易度は、某資格サイトのランキングではAに分類されてました。

  • S→医師
  • A→歯科医師、獣医師、薬剤師
  • B→検査技師(検尿とか)、工学技師(透析とか)、理学療法士(リハビリ)など
  • C→放射線技師(レントゲン)、看護師など

手取り早いのは、薬剤師の国試過去問を見てみることです。厚生労働省が公開してるので、ネットで調べればすぐに出てくるかと。

参考:Yahoo知恵袋

病院薬剤師や薬局勤務では、高くても年収500万円が限界です。対して、製薬会社の年収は800〜1000万円と高収入ですね。大手製薬会社の武田薬品の平均年収は1038万円です。経験年数が浅い30歳でも、年収は835万円と高額です。

Cさん)20代でも700万円稼げるが労働環境は悪い

薬剤師の給与は上下幅が大きいです。これは、薬剤師が多方面、他業種で活躍しているからです。また、薬剤師は女性が多く、正社員、主婦をしながらのパート社員など採用形態が様々であることも原因しています。

ウィキペディアの”薬剤師” を見てみましょう。全国の薬剤師数推移 という表が掲載されています。この表では 全国の薬剤師のうち薬局勤務が5割、病院勤務が2割、製薬会社が1割が概数となっています。薬局は、現状では雇われ正社員の一般薬剤師が500~600万円が相場です。薬局のトップとなる管理薬剤師では700万円ちょっとくらいです。 また独立して薬局を構え、3店舗くらいの経営者になれば、一自営業として、実年収1、2千万円くらいにはなるでしょう(節税が可能ですからね)。また、女性のパート時給としては2000~3000円が相場でしょう 勤務時間もかなり自由が利きますので、主婦としては時間自由度×収入においてこれに勝る職業はないでしょう。

その次に製薬会社です。 こちらは給与が格段に良いです。 大手MR(医療機関を回る技術営業)なら40歳で1000万円近く行きます。しかし拘束時間は相当負担になります。土日、深夜勤務は覚悟してください。全国転勤も4、5年おきと醜いです。しかし20歳代でも実力次第で600~700万円はもらえたりします。 臨床開発もMR程給与はもらえませんが、東京、大阪勤務で全国転勤はなく 給与は同等レベルに達します。 しかし狭き門で国立大学、修士号は最低必要となっている状況です。

またCROといって最近は外注に出してしまうので、臨床開発要員は製薬会社で多く抱えなくなっています。CROで開発職は年収600万円くらいでしょうか。その他、全国支店、営業所の転勤なしの管理薬剤師(女性がほとんど)であれば500万円程度が相場でしょう。

参考:Yahoo知恵袋

製薬会社の給料は高いが、楽をして高収入を得られる訳ではないですね。製薬会社で最も多いMR職に就くと、拘束時間は不規則で負担も大きいです。土日が休みでも病院に行ったり、全国転勤も多いですね。そのため、仕事よりも家庭やプライベートを大切にしたい人には向いていません

では、他の薬剤師と比較して、製薬会社に就職したらどれくらい貰えるのでしょうか?

初任給と年収を比較、製薬会社は「600〜800万円」?

薬剤師 初任給 初年収 30歳前後の年収
製薬会社 22万円 300〜350万円 600〜800万円
ドラッグストア 25〜35万円 350〜450万円 500〜700万円
調剤薬局 22〜30万円 350〜400万円 450〜500万円
病院勤務 20〜25万円 300〜350万円 350〜420万円

製薬会社の初任給は、調剤薬局やドラッグストアよりも低いです。

初年度の平均年収は300〜350万円しかありません。しかしながら、就職してから5年後には、平均年収は逆転します。30歳前後の年収は600〜800万円になります。業界最大手である武田薬品工業の平均年収は1038万円です

中堅社員になる30歳でも、835万円と高収入なのが特徴です。

調剤薬局や病院勤務では、年収500万円前後で頭打ちです。なぜならば、診療報酬や薬剤報酬が国で定められた規制産業だからです優秀な薬剤師が勤務したとしても、薬局の売上は変わらないですね。

ドラッグストは薬剤師手当や残業代、夜勤手当があるため、20代で最も稼ぎやすい業種です。しかしながら、薬剤部門の責任者や店長にならなければ、その後は昇給しません。管理薬剤師に昇給できたとしても、年収は700〜800万円が限界ですね

では、30歳でも高収入を得られる製薬会社は、どのような仕事があるでしょうか?

MRや研究開発職なら、年収は「1千万円」を超える?

職種 年収 業務内容
医薬情報担当者(MR) 500-1000万 自社の医薬品の有効性や安全性を医師や薬局に提供し、医薬品を売り込む営業職。外資系のMRに就職すれば、20代でも年収1000万円を超える
研究開発職 500-1000万 病気の治癒に関する研究、新薬の開発や臨床試験を行う。一般的な開発職だと年収600万円、大手で管理職クラスになると1800万円を貰える事もある。
管理薬剤師 600-900万 管理薬剤師とは、医薬品の販売や取り扱いが行われる場所での最高責任者のこと。調剤業務や医薬品の管理、薬事法の法律厳守など、幅広い業務を行う。
学術業務 400-800万 MRへ薬学知識の研修、医薬品情報の収集や管理を行う。MRでは対応仕切れない医療現場からの薬に関する質問を回答する。
治験 500-800万 被験者や医療機関の治験担当者へ説明などを行い、治験をスムーズに行えるよう調整する。
薬事 400-800万 厚生労働省へ新薬の承認申請を行うための書類作成を行う。薬事以外にも、治験や学術を兼任する事が多い。

製薬会社というと、医薬情報担当者(MR)を想像する人が多いですね。

製薬会社の業務は多岐に渡ります。代表的なのはMRと研究開発だが、それ以外にも医療機関の治験や臨床試験、MRの教育やサポート、厚生労働省への新薬の承認、薬学に関する学術研究など、たくさんの仕事がありますね。製薬会社に就職する場合は、具体的にどの業務に就きたいか考えましょう。

では、大手製薬会社に勤めると、具体的にはどれくらいの年収を得られるでしょうか?

高収入の理由は、原価が低く「利益率」が高いから?

業界最大手である武田薬品工業の売上高は、2兆972億円(前年比18.5%)ですなぜ、製薬会社はこれだけの売上高と、高額な平均年収を稼げるのでしょうか。

その1:大手製薬会社の売上高ランキングと平均年収は?

順位 企業名 売上高(百万円) 平均年齢 平均年収
1位 武田薬品工業 2,097,224 40歳 1038.8万円
2位 アステラス製薬 1,306,348 43歳 1079.4万円
3位 大塚HD 1,291,981 44歳 1054.9万円
4位 第一三共 929,717 42歳 1103.9万円
5位 エーザイ 642,834 44歳 1044.6万円
6位 中外製薬 579,787 43歳 983.9万円
7位 大日本住友製薬 459,267 42歳 862.8万円
8位 田辺三菱製薬 424,767 45歳 876.2万円
9位 塩野義製薬 363,721 41歳 919.3万円
10位 協和発酵キリン 346,531 42歳 856.2万円

参考:売上高ランキング(2019年版)年収ガイド

業界最大手である武田薬品工業の売上高は、2兆972億円です。平均年収は1038万円、30歳でも835万円と高収入なのが特徴です。大手製薬会社に就職すれば、40歳前後で800〜1100万円前後の収入が得られる事が分かります。

製薬会社の給料の特徴は、業界大手に行くほど高くなります。なぜならば、新薬製品の売上が会社規模に影響を与えるため、優秀な人材を確保する必要があるからですね。

平均年収は全社員なので、MRや研究開発職の年収はさらに高いです。武田薬品工業のMRや研究開発職だと、30歳でも年収1000万円を超える社員もいます

では、なぜこれほど製薬会社の給料が高いのでしょうか?

その2:製薬会社の年収が1千万円を超える理由は?

製薬会社の給料が高い理由は...
  1. 新薬を開発し日本全国に販売でき、利益率が高い
  2. 製薬会社の売上は、景気動向の影響を受けない
  3. 製薬の規制緩和で、ドラッグストアの店舗が急増してる
  4. 開発費用が高額すぎて、新規参入が難しい業種である
  5. 難易度が難しい国家資格のため、人材確保が難しい

製薬会社の給料が高い理由は、景気動向に影響を受けず利益率が高いビジネスだからです。

意外と知られていない事ですが、製薬の原価は高くはありません実は、製薬の原価率は平均で27%だけです。原価が安い製薬が全国販売で売れた時、製薬会社の利益率は跳ね上がりますね。製薬の規制緩和で、ドラッグストアなどの販売店は急激に増えています。

現代のような生活習慣病が蔓延する世の中では、製薬会社の需要はますます高くなりますね

また、開発費用が高額すぎて、他の企業が新規参入できない事も大きいです。業界最大手の武田薬品工業の研究開発費用は、3123億円です。製薬の知識がない企業が、製薬業界に参入するのは容易ではないですね。また、国家資格がないと薬剤師の仕事はできないため、採用できる人材にも限りがあります。

こうした事情もあり、製薬会社は長い間学生の就職先で人気が高いですね営業職であるMRの給料が高い理由は、新薬の販売にダイレクトに貢献する職種だからです。

その3:MRで年収1千万円を超えるのは難しい?

製薬会社のMR職は、10〜20年前は年収1000〜1500万円稼げる職種でした。

しかしながら、現在は製薬会社や医療業界が健全化され、以前よりも稼げない職種になりつつあります。MRが高収入だった理由は、専門知識を必要とし、出張や外勤が多く激務、さらには医師の接待や娯楽など、ストレスが多い特殊な職種でした。

それでも、現在の視点から見たら、営業職で数千万円を稼ぐのは違和感を感じますね医療現場で働く医師でさえ、年収は1230万円の時代ですね。

10数年前の医療業界は、現代のように安価なジェネリックもなく、接待だけで数百万円が経費で使われる時代でした。医療費の負担だけで42兆6000億円を超える現代で、不当な接待で医薬品を販売したら世間から大バッシングを受けますね。バッシングを受けたら、SNSで拡散し非買運動の被害に合います。

ただし、以前ほど稼げないMR職ですが、それでも高収入なのは変わりません。

職種別平均年収ランキングで、MR職は7位です。MR職の平均年収は658万円、生涯賃金は3億452万円もあります(参考:平均年収ランキング 2020年)。製薬会社の売上高や利益率が高い上に、医薬品の需要が変わらなければ、これからもMR職は高収入で残り続けます

以前より稼げないのは事実だが、それでも年収800〜1000万円を稼げる数少ない職種です。では、製薬会社にはどのような人が向いているのでしょうか?

製薬会社の「デメリット」や向いている人は?

調剤薬局と比較したドラッグストア のメリットとデメリットを紹介します。デメリットを正しく把握する事で、ドラッグストアに向いている薬剤師もわかりますね。

その1:調剤薬局と比較した製薬会社の「デメリット」は?

メリット デメリット
調剤薬局
  1. 調剤業務など、薬剤師に必要な基礎知識が身に付く
  2. 地方に行くほど年収は増える
  3. 病院に合わせるため、土日祝日が休める
  1. 30代以降は、年収が増えない
  2. 東京や大阪など、都市圏の年収は低い
  3. 処方箋通りに処方するため、ルーチンワークになる
製薬会社
  1. 薬剤師の中で最も年収が高い
  2. 30歳でも年収600〜800万円
  3. 大手企業が多く福利厚生が充実してる
  4. 調剤以外にも、幅広く実務ができる
  5. 利益重視の民間企業で経験を積める
  6. 研究開発や管理薬剤師など、スキルを身につけて昇進できる
  7. 調剤業務以外も多く、やりがいがある
  8. 土日祝日休みで、長期連休を取りやすい
  1. MRだと薬剤師の経験が活かせない
  2. MRだと全国に転勤する機会が多い
  3. 給料は高いがリストラの可能性もある

製薬会社の最大のメリットは、福利厚生が充実した大手で幅広い業務に挑戦できる事ですね。

製薬会社は薬剤師の中で最も年収が高く、30歳でも年収600〜800万円を稼ぐ事ができます。調剤以外にも幅広く実務を経験でき、研究開発や管理薬剤師にステップアップする道があります。もちろん、製薬会社で経験を摘んだ後に、40代や50代で調剤薬局で働く道もありますね

ただし、営業職のMRに就くと、薬剤師の経験を活かすのは難しいです。また、プライベートの時間を犠牲にする上に、全国転勤があるなど仕事中心の生活になります給料が高い分、仕事ができなければリストラの可能性も否定できません。

では、どのような薬剤師が製薬会社に向いてるのでしょうか?

その2:製薬会社に「向いている薬剤師」は?

製薬会社に向いている人は...
  1. 薬剤師の資格を活かして、高収入の現場で働きたい
  2. キャリア志向で、年齢が若い内に仕事に挑戦したい
  3. 開発や研究、管理薬剤師にステップアップしたい
  4. 家族ができるまでは、プライベートより仕事を中心にしたい
  5. 規制された業界ではなく、民間企業で利益を追求したい
  6. 学生時代の奨学金を1日でも早く返済したい

製薬会社が向いている人は、今よりも確実に収入を増やしたい人です。

調剤薬局や病院勤務は給料が安く、年収500万円で頭打ちですね。大卒の会社員と同等程度の年収しか稼げないため、6年間の大学費用1200万円をペイするのは難しいです。また、キャリア志向で、開発や研究、管理薬剤師にステップアップしたい人も向いています。

反対に、仕事よりも家族や家庭を中心に置きたい人は向いていません。

製薬会社は激務な職場が多く、MRとして勤務すると全国転勤も頻繁にあるからです土日祝日休み、定時に帰りたい人は、地方の調剤薬局に勤務した方が良いですね。調剤薬局であれば、都市よりも地方の方が給料は高いです(参考:地方に行くと年収は800万円?|地方ほど高給になる理由は?)。

その3:製薬会社は「新薬を開発」する大手を選ぶ?

新薬開発がない製薬会社のデメリットは...
  1. 新薬開発に投資できるほど、製薬販売で儲けていない
  2. 開発や研究が少ないため、開発研究職で薬剤師を募集しない
  3. 新薬を伝える必要がないため、MRの給料も低く数が少ない

製薬会社を選ぶならば、新薬を開発している大手を選択しましょう。大概は、売上高が数千億円を超える大手を選択すれば、新薬開発も行っています

新薬を開発していない製薬会社は、開発や研究部門がなく薬剤師を採用しない企業も多いです。そのため、仕入れた医薬品を、病院やドラッグストアに転売するだけの販売業者も多いです。医薬品管理や調剤もないため、薬剤師としてのキャリアを積むのは難しいですね

まとめ:製薬会社の年収が1千万を超える理由は?

製薬会社の給料が高い理由は...
  1. 新薬を開発し日本全国に販売でき、利益率が高い
  2. 製薬会社の売上は、景気動向の影響を受けない
  3. 製薬の規制緩和で、ドラッグストアの店舗が急増してる
  4. 開発費用が高額すぎて、新規参入が難しい業種である
  5. 難易度が難しい国家資格のため、人材確保が難しい

製薬会社に就職すれば30代でも年収800万円を狙える職業ですね。大手製薬会社の平均年収は900〜1200万円と高いです。医師や歯科医、外資系の金融会社並に高収入を得られます。例えば、業界最大手の武田薬品工業の平均年収は1038万円、30歳でも835万円と高収入ですね。

大手製薬会社の給料が高い理由は、景気に影響を受けない高収益のビジネスだからです

実は製薬の原価率は、平均で27%しかありません。開発された新薬は、調剤薬局やドラッグストアで全国に販売されますね。利益率が高く安定している上に、医師が効能を認めた医薬品は売上がドカンと増えます。また、医薬品の開発は数千億を超える巨額投資が必要で、半独占企業でもあります。

ただし、製薬会社は高収入だけれども、仕事内容はかなりハードです

製薬会社で最も多いMR職に就くと、拘束時間は不規則で負担も大きいです。土日が休みでも病院に行ったり、全国転勤も多いですね。そのため、仕事よりも家庭やプライベートを重視したい人には向いていません収入が高いからと、安易に転職を目指すべきではないです。

キャリア志向が強い薬剤師は、ハードルは高いけれども製薬会社を目指しましょう。製薬会社は不景気の日本産業で、年収1千万円を超える可能性がある貴重な仕事ですね国家資格がある薬剤師に有利な業種です。

仕事よりもプライベートを重視したくなれば、調剤薬局や病院勤務に戻れば良いですね。地方の薬剤師は常に足りていないため、いつでも戻る事ができます。

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