ハローワークは、ブラックが多いからと敬遠する薬剤師は多いですね。確かに、採用コストゼロで利用できるハローワークは、零細やブラック薬局も多く利用します。しかしながら、本当に利用するのは避けた方が良いのでしょうか?
- 「ハローワークを利用しても、良い求人がないのは本当なのか…」
- 「ハローワークを利用すると、ブラックに就職する確率が高いと聞いた…」
- 「ハロワークを利用するメリットは、薬剤師にあるのだろうか…」
ハローワークを利用したからと、必ずしもブラックに就職する訳ではありません。
実際にハローワークに行って求人検索すれば分かるが、それなりに好条件の案件も見つけられます。しかしながら、ハローワークはキャリアアップの転職には、向かない点は注意が必要です。なぜならば、失業者向けのセーフティネットが目的の行政機関だからです。
実は、ハローワークを利用する方が、企業や薬局から内定を得やすいです。
なぜならば、採用コストが1円も掛からず、企業も応募者も相手を良く吟味しないからです。しかしながら、その結果としてブラックの割合が高く、入社後のミスマッチも高いです。入社した後に掲示された給料や労働時間が違う事を知り、すぐに辞める薬剤師も多いです。
そのため、キャリアアップが目的ならば、薬剤師専門の転職サイトを利用すべきです。
ここでは、薬剤師がハローワークを利用する上でのメリットやデメリットを紹介します。それから、転職サイトよりハローワークが向いてる人も紹介します。地方の郊外や田舎に就職する人以外は、転職サイトを利用する方が正解です。
- ハローワークを利用するメリットとデメリットは?
- 転職サイトよりも、ハローワークが向いてる薬剤師は?
- 薬剤師が高収入で転職に成功する方法は?
記事の内容を簡単に知りたい
ハローワークを利用して転職しても大丈夫なのか…
ハローワークを利用して良いか、悩む薬剤師は多いですよね。
Aさん)ハローワークだと良い求人が見つからない…
【質問】薬剤師の求人を福岡で探しています。ハローワークなどではこれというものが見つからないのですが、好条件の求人情報って何を見れば見つかりますか?
【回答】私がたまに見ているランキングサイトで薬剤師の転職支援サイトでオススメ紹介されていましたよ♪看護師やっているので私も転職する際には同様のサービス使っていましたよ。コンサルタントがついてくれて無料ですからとても便利ですし、転職についてのメリットやデメリットなど学ばせていただけます。
参考:Yahoo知恵袋
ハローワークで好条件の求人を見つけるのは難しいです。実際には、条件が良い求人も含まれているが、膨大な求人の中から自分で探すのも大変ですね。
転職サイトで良求人が多いのは、コンサルタントが条件に合う求人をリストアップしてくれるからです。また、採用コストを負担できる企業が多く利用するため、結果的に質が高い薬局やドラッグストアが多いです。
Bさん)ハローワーク以外の転職サイトを利用すべきか…
【質問】薬剤師の転職先を探しているのですが、求人はハローワーク以外で探した方が見つかりやすいですか?
【回答】薬剤師専用の求人サイトで探すのがベストだと思います。薬剤師の求人のみを専門的に取り扱っている上にコンサルタントのサポートを受けることもできるので転職先が見つかりやすいはずです。でも、ハローワークでも求人は見つかりますので併用して探すのが効率的だとも思います。
参考:Yahoo知恵袋
ハローワークよりも、転職サイトを利用した方が条件に合う求人を探せます。
しかしながら、転職サイトだけに絞る必要もないですね。ハローワークは、転職サイトで採算が取れない地方の郊外や僻地にも拠点があります。また、転職サイトにはないハローワークだけの利点もありますね。両方利用した方が効率良く求人を見つけられます。
Cさん)ハローワークの方がたくさん内定を貰えた…
薬剤師の就活は、転職エージェントを使うよりハローワークのほうが上手くいくものでしょうか?自分は、薬剤師の就活を終えるのに1年ほどかかってしまい、非常に苦労しました。
エージェントを通じて調剤薬局を20社受けましたがすべて不採用で、不採用の理由もあまりにもそれぞれ違っていて、いったい何が起きているんだという感じでした。キャリアアドバイザーも本当にクソで、不採用になる度に意味不明な不採用理由を伝えてくると共に「本当に申し訳ありません」と言うだけで、それ以上はアドバイスなど何も無しです。強引に会社に応募させようとしている感はありましたが。
面接を受ける度にクソみたいなキャリアアドバイザーと同席するのはもうたくさんなので、ハローワークで就活を進めていきました。すると、4社中3社から内定を頂きました。エージェントで0勝20負、ハローワークで3勝1負、この違いはいったい何なんでしょうか?一気に内定が出たのでびっくりしました。ハローワークのほうが内定が出やすいものですか?
参考:Yahoo知恵袋
転職エージェントよりも、ハローワークの方が内定を獲得しやすいです。
なぜならば、ハローワーク経由で新しい人材を採用しても、企業は1円も紹介料が発生しないからです。対して、転職エージェントを利用した場合は、100万円以上発生します。採用コストが掛かるため企業は採用に慎重になるし、薬剤師に求める要求も高いです。
採用コストが掛からないなら、ハローワークの方が良いと考える人も多いですよね。
しかしながら、紹介料が発生しないハローワークは、金銭的に余裕がない零細企業やブラックが多いです。また、応募者も企業もお互い吟味せず、入社後にミスマッチが増えます。ミスマッチが多いと離職率も高くなります。
長く働ける職場を探すならば、転職エージェントやサイトを利用した方が良いですね。では、私たち薬剤師がハローワークを利用するメリットやデメリットは何があるのでしょうか?
ハローワークを利用するメリットとデメリットは?
薬剤師がハローワークを利用するメリットとデメリットを紹介します。
その1:メリットは「田舎」に強く内定を得やすい?
- 政府の公的機関なので、民間企業と違い利益至上主義ではない
- 全国544拠点あり、転職サイトが進出できない僻地にもある
- 採用する側はコストゼロで利用できるため、内定を得やすい
- 失業者は職業訓練校を利用でき、薬剤師以外のスキルが身に付く
- 生活が苦しく条件を満たすと、訓練校にいきながら給付金が貰える
ハローワークの最大のメリットは、国の公的機関で全国に544拠点がある事です。
転職サイトは、採算コストの障害があり求人が少ない地方には進出しにくいです。国の税金で成り立つハローワークは、採算度外視で地方に進出できますね。例えば、転職サイトは青森県に拠点を持つのが難しいです。しかしながら、ハローワークは青森県に9拠点もあります。
また、ハローワークは採用コストゼロで人材を採用できますね。そのため、人材を採用する側はリスクが少なく、応募者は内定を得やすいです。
他にも、給付条件は厳しいが貧困者は給付金も貰えます。給付金の条件は、本人の収入が8万円以下、世帯全体(親)の年収が300万円以下ですね(参考:求職者支援制度、厚生労働省)。
以上のようにハローワークは、国のセーフティネットとしての役割がありますね。しかしながら、私たち薬剤師が、大幅な年収増やキャリアアップする転職には向いていません。それでは、具体的にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
その2:デメリットは零細や「ブラック薬局」が多い?
- 年収増などのキャリアアップ向けの転職には向いてない
- 採用コストがゼロなので、零細企業やブラックも多数利用する
- 内定は貰いやすいが、ブラックに就職する確率も高い
- 求人のミスマッチが発生し、入社後の離職率が高い
- 就職相談員はただの公務員で、薬剤師業界に関する知識がない
- 薬剤師の求人もあるが、年収や時給は転職サイトと比較して低い
- 求人検索、企業応募、面接日程や給与交渉など、全て自分で行う
ハローワークの最大のデメリットは、キャリアアップ向けの転職ではない事です。
ハローワークだからと、必ずしもブラックに就職する訳ではありません。実際にハローワークに行って求人検索すれば、それなりに良案件を見つけられる事も分かります。しかし、採用コストゼロで利用できるため、経営に余裕がない零細企業やブラックの割合が高いのは事実ですね。
金銭的な負担がないので、採用する側もよく人材を吟味しません。その結果、お互いがミスマッチする可能性も多く、入社後にすぐ離職する薬剤師も多いですね。企業側が採用コストをしっかり支払う事で、お互いに適度な責任感が生まれます。
採用コストに100万円を掛けるかで、良い転職を分ける1つの境界線になります。
失業者向けに作られた行政サービスであるハローワークは、内定を得るのは簡単です。しかしながら、年収増やキャリアアップには向いてません。また、ハローワークは求人検索、企業応募、面接日程や給与交渉など、全て自分で行うのも手間ですね。
では、ハローワークが向いてるのは、どういう薬剤師なのでしょうか?
その3:ハローワークが「向いてる薬剤師」は?
- 転職サイトの求人がない、地方の郊外や僻地で就職したい
- 求人に対して希望条件がなく、キャリアアップが目的ではない
- 年収や労働時間、勤務地などの条件に、特にこだわりがない
- 派遣・パートならば、平均時給未満の時給でも働きたい
- 生活資金に余裕があり、職業訓練を受けながら就活したい
ハロワークが向いてる薬剤師は、地方の郊外や僻地で就職したい人です。利益至上主義の転職サイトは、地方の郊外や僻地に営業拠点を作るのは難しいですね。人口が10万人未満の田舎でも、ハローワークがあるため安心して利用できます。
また、求人に対して細かい希望条件がなく、どこでも良いから働きた人にも向いていますね。
ハローワークは求人数が豊富で、地域の調剤薬局やドラッグストアの求人が豊富にあります。給料が低くても構わない、労働時間が長くても構わないならば、すぐに内定を得られます。また、生活資金に余裕があり、職業訓練校を受けてみたい人にも向いてますね。
個人的には、ハローワークをお勧めする訳ではありません。なぜならば、ハロワークは失業者向けの行政サービスだからです。希望する条件の職場で働きたい人は、薬剤師専門の転職サイトを利用した方が良いですね。
では、私たちが高収入の転職に成功するには、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?
薬剤師が高収入で転職に成功する方法は?
薬剤師の転職に成功する方法を紹介します。
方法1:年収が高い大手ドラッグストアで働く
ドラッグストア | 年収 | 初年度年収 | 福利厚生 |
---|---|---|---|
イオン薬局 | 〜800万円 | 年430万円~550万円、賞与120万円 | ◎ |
ウエルシア | 〜700万円 | 年517万円 | ○ |
マツモトキヨシ | 〜700万円 | 年4,585,910~5,055,000円 | ◎ |
ツルハドラッグ | 〜600万円 | 月286,640~321,640円(薬剤師手当込)賞与年2回 | ○ |
クオール薬局 | 〜600万円 | 月321,000円~381,000円 | ◎ |
スギ薬局 | 〜600万円 | 新卒月29万3000~月31万8000円 | ○ |
年収を増やす1番簡単な方法は、大手ドラッグスアに就職する事です。
大手ドラッグストアは、薬剤師手当月8〜12万円支給される上に、時間外や夜勤割増賃金が支払われます。そのため、経験が浅い薬剤師でも年収500万円を稼げます。業界大手のウエルシアに就職すると、初年度でも年収は517万円もありますね。
大手ドラッグストアは、賞与額を公開してるため安心して入社できます。
ドラッグストアは、店舗数が急拡大してるため常に薬剤師が足りてません。そのため、求人募集に応募すれば誰でも面接に合格できます。
ただし、ドラッグストアのデメリットは、拘束時間が長く仕事が忙しい事です。また、初年度から給料が高い分昇給額も限られます。ドラッグストアで順調に昇給するには、管理薬剤師、店舗責任者、エリアマネージャーへと昇進する必要があります。
参考:ドラッグストアの年収は600万円|デメリットや向いている人は?
方法2:薬剤師の数が少ない地域で働く
- 薬剤師が少ない地方ほど、薬剤師の給料は高い
- 高齢化社会で老人が増え、地方ほど薬剤師の需要は高い
- 東京は平均年収620万に対して、薬剤師は570万だけ
- 奈良県の平均年収は777万円、静岡県は684万円もある
- 同じ県内でも都市を離れるだけで、100〜200万円も変わる
薬剤師が少ない地域で働く方が、月給や賞与額は高いですね。薬局によっては、別途地域手当を支給してくれる職場もあります。
薬剤師が少ない地域ほど、薬剤師の待遇は厚いです。なぜならば、薬剤師が辞めたら運営できないため、給与や福利厚生を手厚くするしかないからです。薬剤師の数が多い都市では、代わりの人材がすぐに見つかりますね。そうなると、薬剤師の労働条件も悪くなります。
薬剤師が少ない地域では、年収800万円以上で募集する求人もあります。また、同じ県内でも都市部を少し離れるだけでも違います。例えば、福岡市内の調剤薬局では年収500万円、市内から少し外れた地域に行くと年収800万円で募集してます。
住む場所を変えるだけで、簡単に労働条件や年収を増やせるのは薬剤師の特権です。薬剤師が余っている都市部よりも、高齢化が進む地域社会に貢献した方が私たちの給与も増えます。
参考:地方に行くと年収は800万円?|地方ほど高給になる理由は?
方法3:転職サイトやエージェントを利用する
- 薬事師専門の転職プロから、客観的なアドバイスを得られる
- 第三者に相談する事で、将来のキャリアを明確にできる
- 相談を聞いて貰った上で、具体的な求人を掲示してくれる
- 勤務地や条件に合わせて、求人をスクリーニングしてくれる
- 最適な職場を選ぶ事で、年収100〜200万円増やせる
薬剤師専門の大手転職サイトを利用する事で、質が高い優良案件を紹介してくれます。
転職エージェントの最大のメリットは、希望条件や適性をヒアリングした上で、求人をスクリーニングしてくれる事です。「年収500万円以上の求人」「年間賞与が100万円以上の職場」「残業がない調剤薬局」など、条件に応じて紹介してくれます。
面談日や給与交渉もしてくれるため、自分で求人を探すよりも楽に転職できます。
まとめ:ハローワークにブラックが多いは本当なの?
- 年収増などのキャリアアップ向けの転職には向いてない
- 採用コストがゼロなので、零細企業やブラックも多数利用する
- 内定は貰いやすいが、ブラックに就職する確率も高い
- 求人のミスマッチが発生し、入社後の離職率が高い
- 就職相談員はただの公務員で、薬剤師業界に関する知識がない
- 薬剤師の求人もあるが、年収や時給は転職サイトと比較して低い
- 求人検索、企業応募、面接日程や給与交渉など、全て自分で行う
ハローワークを利用したからと、必ずしもブラックに就職する訳ではないですね。実際にハローワークに行って求人検索すれば分かるが、それなりに好条件の案件も見つけられます。しかしながら、ハローワークはキャリアアップの転職には、向かない点は注意が必要です。なぜならば、失業者向けのセーフティネットが目的の行政機関だからです。
実は、ハローワークを利用する方が、企業や薬局から内定を得やすいです。
なぜならば、採用コストが1円も掛からず、企業も応募者も相手を良く吟味しないからです。しかしながら、その結果としてブラックの割合が高く、入社後のミスマッチも高いです。入社した後に掲示された給料や労働時間が違う事を知り、すぐに辞める薬剤師も多いです。
そのため、キャリアアップが目的ならば、薬剤師専門の転職サイトを利用すべきです。地方の郊外や田舎に就職する人以外は、転職サイトを利用する方が正解です。
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