薬剤師が派遣で働く9つのリスクとは?|社会的信用力が低い?

時短労働でき、高時給の派遣で働きたい若い人が増えています。しかしながら、派遣薬剤師はリスクも高く、既婚者以外に積極的に勧められる働き方ではありません。では、派遣社員で働く事には、具体的にはどのようなリスクがあるのでしょうか

  • 「派遣時給2300円、派遣会社にピンハネされてるかも…」
  • 「出向先の薬局長から、給料に見合った仕事をしていないと言われた…」
  • 「正社員から派遣になれば、産休や育休を自由に取れるよね…」

派遣薬剤師は、万人に勧められる働き方ではありません。

なぜならば、派遣薬剤師で働く事で社会的な信用力が低下するなど、リスクやデメリットがあるからです。社会的な信用力が低いと、住宅ローンや賃貸の審査が通らないなど、生活に悪影響を与える可能性もあります。

また、派遣の時給が高いからと、安易に案件に飛び付かないようにしましょう。

派遣会社が掲示する想定年収は、実際よりも多く見積もられているからです例えば、時給4千円の求人でも、年収は800万円を超えません。契約解除で給与が発生しない期間、祝日や体調不良で休むため、実際に得られる年収は100〜200万円ほど下がります

ただし、リスクがあるからと派遣で働くべきではないと伝えたい訳ではありません時間給が高い派遣は、正社員やパートよりも給与が高く、短期間で効率良く稼げるのは事実ですね。派遣を選択する際には、リスクやデメリットを正しく把握した上で選択しましょう。

ここでは、薬剤師が派遣で働く事のリスクを紹介します。

派遣のリスクが知りたい薬剤師向け...
  1. 派遣は社会的な信用力が低く、独身男性には向いてない?
  2. 時給が少ない案件は、派遣会社にピンハネされてる可能性がある?
  3. 派遣会社が掲示する想定年収よりも、実際の年収は低い?

薬剤師が派遣で働くには、様々なリスクがある…

派遣で働く場合、私たち薬剤師には様々なリスクがあります。

Aさん)派遣会社にピンハネされてるかもしれない…

派遣で薬剤師をしている方・したことがある方に質問です。現在、私は神奈川県で派遣薬剤師をやっています新卒から正社員で6年調剤薬局で働きましたが、店舗の人間関係に疲れて退職。それから派遣で働いています。

「派遣」という働き方自体は気に入っているのですが、時給が2300円です。知り合いの薬剤師に「時給が安いから派遣会社に交渉したら?」と言われ、実際に交渉したのですが、「今はどの派遣会社でも薬剤師さんの時給は下がってますよ」と言われてしまいました。案件をある程度コンスタントにくれる会社なので、あまり強く言ってトラブルになるのも・・・と思い、それ以上は話していませんが、派遣の薬剤師って時給いくらぐらいが相場なんでしょうか?
また、実際に派遣薬剤師の時給って下がっている傾向なのでしょうか?

参考:Yahoo知恵袋

薬剤師の派遣で時給2300円は低いですね。パートの全国平均は2196円だが、パートと比較して派遣は+500円が相場になります。薬剤師が少ない地域であれば、4千円を超える求人も少なくありません

また、薬剤師の時給が減少傾向にある事実もありません。むしろ、薬剤師が少ない地域では、派遣の需要は高く上昇しています。まずは、派遣会社の担当者にもう1度交渉して見ましょう。派遣会社が不当にピンハネしてる可能性も十分にあります

Bさん)給料に見合った仕事をしていないと言われた…

5年目薬剤師です。昨年病院から転職し、派遣薬剤師として大学病院前某薬局でお世話になって半年ですこの薬局で4件目になり、そろそろ正社員で働こうと考えておりました。自分の至らない点もあるとは思うのですが今朝とてもショックなことがあり昼食、夕食も喉が通らなく、話せる相手がいなくここで書かせていただきます。

今朝普段は温和な薬局長(40半ば)から「正社員(3人)の倍以上の時給なのにあなたはそれに見合った仕事をしていない、もっと積極的になって欲しい、社員の負担が大きすぎる。」と突然注意を受けました。今までそんな兆候もなくむしろ「いつも投薬してもらってばかりですみません、助かります。」と言っていただいておりました。

正社員は40代の女性の方達です。派遣は期間も数か月~半年と短いことが多いので投薬メインですが、掃除など雑用でもできることはさせていただきたく「お手伝いさせていただきたいので教えてもらいたいのですが。」というと「大したことしていないので。」「大丈夫です」というやり取りが3~4日続いたり、少し手伝うと「やらないでもらっていいですか」と言われてしまうこともあり、投薬を頑張ろうと嫌な態度や表情は我慢していました。派遣は一包化、散剤分包機は複雑なので社員さんにやってもらっていますが(最初にそう言われたので)、軟膏詰め、半錠、水剤は自分でも行っていいと教えてもらい(自分で聞いてようやく教えてもらったことです)、戦力になるようにせめて投薬も積極的に頑張り(投薬数だけで言えば一番多く出す日がほとんどです)、最近はこのような日々に慣れてきた所でした。

以前にも私と同じ派遣の方がいましたが、その方は社員さんにも評判良かったので派遣が嫌いというわけでなく私のことが嫌いというだけだと思いますが、消極的で仕事も聞かなかった=積極的じゃない、ではなく断られても「いえ!私がやるので!」と仕事を奪う勢いがない=積極的じゃない、ということを言われているように感じました(実際もできることは聞いたけど毎回断られて静かに席に戻る、だったので)。薬局長にもその出来事を伝えると「派遣だから気を使っていたんだと思う。もっと押して押して仕事聞いてきてください。」と言われました(かと言って具体的に社員の方が他にどんな仕事をして、私には何ができるのかは薬局長は社員さんに聞いてくださいと言うだけでした)。

トイレに行ったり、水分補給したりするときも視線も感じ、今日はトイレも水分補給もしなかったら話しかけてきたり機嫌がよかったです。また残業しないようにと自分の薬歴が残っているだけなら明日以降にまわすのですが、社員さんより先に帰るのは良く思われていない(言われていないですが、お先失礼致しますというと威圧的な雰囲気がすさまじく、無視されてしまうことが多い)ようで、タイムカードは定時できって社員さんが帰るまでサービス残業で空気が軽くなります。自分の時間を犠牲にすれば吸える空気になるので、サービス残業はしょうがないと割り切っています。

今までの職場ではこのようなことは全くなかったのでショックなのもあります。読んでくださる方の中で私のここが悪いとあればご教授お願いしたいですが、この通り弱い私なので、読んで頂けたことが非常にありがたいです。長文、乱文大変失礼しました。

参考:Yahoo知恵袋

全ての職場ではないが、派遣薬剤師は厳しい目で見られガチです。厳しい目で見られる原因は、正社員やパートと比較して、派遣の給料が高い事にあります。派遣薬剤師の給料が3千円でも、派遣会社の取り分も含め、薬局が負担してる人件費は4千円を超えます

パート時給が2千円だけならば、現場の薬剤師は面白くないですよね。そのため、派遣薬剤師は給料に見合った仕事を期待されます。人材不足だから派遣を受け入れていても、現場では経営者と同じ気持ちで歓迎されるとは限りません。

Cさん)派遣になれば産休や育休が自由に取れるはず…

今後の働き方について。31才、女、薬剤師。調剤経験約6年。薬局に転職(正社員)して約4ヶ月なのですが、今後の働き方で悩んでます。

  1. 近々結婚の予定あり。結婚後は年齢のこともあり、早めに子供がほしい
  2. 子供が出来てからも仕事はやめずに、産休育休などの制度を使って続けたい(経済面とブランクをあまり作りたくないので)
  3. 産休まで負担がなるべく少ない方法で働きたい

という希望があります。前職は通勤時間が一時間前後(都心の電車通勤)あり、妊娠時の負担を考えて結婚前に転職しました。転職後の職場は年収約480万。人数構成は薬剤師4人(40代2人と30代後半の薬局長と私)、事務2人(たぶん30代)の合計6人。全て女性の職場です。(良い面)

妊娠した時に正社員でこのまま働くことに不安を抱えています。もし自分が結婚妊娠したら周りに負担がかかるし、子育て中の方にも負担がかかり愚痴のターゲットになりそうで…(今は良くしてくれてますが)。例えば入籍を12月~2月頃にしてその後すぐ妊娠→出産…出産時には入社後1年半程度になるので産休育休を取るのに問題ないですが、どうなんでしょう。

最近は正社員より派遣での働き方の方が合ってるのではないかと考えるようになりました。派遣薬剤師として比較的近場で社保加入の目安の週30時間程度働き、産休育休を取る方が働き方として負担が少なさそうで…

  1. 大手の薬剤師派遣会社は福利厚生も整えており、産休育休を始め有休の取得も可能。健康診断、勉強会などもあり
  2. 育休明けの復帰を見込んで就労証明を書いてくれる(保育園の申し込みでの優先順位は正社員よりは低そうだが…)
  3. 数ヵ月単位で色々な職場を見ることも可能なので、スキルに偏りが出にくそう
  4. 時給が高い2500~3000円など→なので週30時間勤務でも月の収入は今よりも多くなる
  5. 正社員より色んな面で負担が少なさそう?
  6. 30時間を目安に働くので週4勤務で良く休みが多い

色々ありますが、妊娠時の周りへの負担など総合的に考えて今の働き方は正社員より派遣の方が良いのかな…という考えが強くなってきています。客観的に見て感じたことなど、アドバイス頂けたら嬉しいです。

参考:Yahoo知恵袋

結婚や出産を機に派遣を検討する女性薬剤師が増えていますね。最近の派遣会社は、福利厚生を整え産休や育休の制度を取る会社も増えています。

しかしながら、制度があるからといって、必ずしも安心とは限りません派遣会社も自分たちが損しないように制度作りをしています。産休や育休が取れるとはいえ、出社できない社員に給料を支払い続ける事はありません。派遣会社を利用する場合も、現状をしっかりと相談した上で行動に移しましょうまた、現在の職場の上司にも相談した方が良いですね。

派遣になれば、問題が全て解決すると考えるのは非常に危険です。条件によっては、多少時給が低くてもパートが向いてる人もいます

では、私たちが派遣で働く場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?

薬剤師が派遣で働くことの9つのリスクとは?

私たち薬剤師が、派遣で働くことでリスクがあります。

リスク1:派遣は「社会的な信用力」が低い?

社会的な信用力が低いとは...
  1. 銀行の審査に通らず、住宅ローンが借りられない
  2. 不動産会社の審査に通らず、賃貸物件を借りられない
  3. クレジットカード会社の審査に通らず、新しいカードを作れない

派遣で働く最大のデメリットは、社会的な信用力が低下する事です。

社会的な信用力が低いと、銀行や不動産会社、クレジットカードの審査が通りにくくなります正社員では、住宅ローンで3000万円借入できても、派遣社員になると無理です。また、審査が厳しい賃貸だと断られる事もあります。

既婚女性でパートナーがいる薬剤師は良いが、独身男性が安易に派遣になる事はお勧めしません。将来的にマイホームを購入できないなど、デメリットがあるからです。派遣になる際には、社会的に信用力が低下する事を十分に検討しましょう。

リスク2:薬剤師は派遣会社に「ピンハネ」される?

ピンハネされるリスクとは...
  1. 派遣先は「派遣時給+30%マージン」を派遣会社に払う
  2. 悪質な派遣会社に登録すると、平均より多くマージンを取られる
  3. 時給3千円の薬剤師なら、薬局の人件費負担は3900円になる
  4. 派遣の人件費は、パート薬剤師よりも2倍近くなる

派遣薬剤師は、派遣会社にピンハネされる可能性もあります。

派遣会社は、薬剤師を薬局や病院に紹介することで紹介手数料を得ています業種に限らず派遣会社の一般的な手数料は30%が相場です。薬局や病院は3900円を派遣会社に支払い、薬剤師の時給は3000円、派遣会社の取り分は900円になりますね。

派遣薬剤師の時給が3000円の薬局では、パートの時給を2500円前後で設定しています。そのため、調剤薬局から見たら派遣薬剤師は、1.5〜2倍も人件費の負担が大きくなりますそれでも、派遣薬剤師を採用する理由は、正社員やパートだけでは現場が回らないからです。

悪質な紹介会社を利用すると、30%以上の手数料を取る会社もあります。

リスク3:派遣は給料が「発生しない」期間がある?

給料が発生しない期間がある...
  1. 景気悪化で売上が落ちると、1番先に契約解除される
  2. 正社員やパートが確保できたら、人件費が高い派遣が切られる
  3. 長期契約のつもりでも、契約期間は1〜3ヶ月毎に更新される
  4. 有給が付与されてないと、体調不良や怪我でも無給休暇になる

派遣薬剤師は、給料が発生しない期間がある事に注意が必要ですね。

正社員やパートよりも人件費が高い派遣は、売上が落ちた時に1番最初に契約解除されます。売上が落ちなくても、薬局が新しい人材が確保した時点で契約を更新しない事もあります。契約期間は1〜3ヶ月毎なので、早ければ翌月には契約解除があります。

契約解除からすぐに、次の職場が見つかるとは限りません。1ヶ月給与が発生しなければ、時給3千円で働いていたら64万円の損失ですまた、派遣会社から有給が付与されないと、会社を休む度にも減額されます。1日会社を休めば2.4万円が減ります。

給与が発生しない期間がある事も、派遣薬剤師のデメリットです。

リスク4:有給が付与されても「休み」は取りにくい?

有給を取り辛い理由は...
  1. 派遣は人件費は高いため、休みが多いと現場から苦情が出る
  2. 派遣会社から有給が付与されるには、一定期間働く必要がある
  3. 派遣会社と現場の上司両方に、了承を得る必要がある

薬剤師派遣は、有給が付与されても休みが取りにくいです。

なぜならば、正社員やパートの人材不足を理由に、派遣会社を利用して外部から人材を調達しているからですね人件費が高い派遣薬剤師に頻繁に休まれると、現場の心情として穏やかではないですね。また、頻繁に休みが続くと、派遣会社としても信用を失うため怪訝されます。

派遣会社によっては、1年以上働かないと有給が付与されない会社もあります

働く時間を自由に調整しやすいパートと比較すると、派遣社員は休み辛いです。小さな子供がいて不定期に職場を離れる場合は、派遣よりもパートの方が相性が良いですね

リスク5:派遣は「最短1ヶ月」で職場が変わる?

1ヶ月で職場が変わるリスクとは...
  1. 契約期間は1〜3ヶ月毎に更新され、最短1ヶ月で退場もある
  2. 派遣法により、ひとつの職場で働ける期間は最大3年間
  3. 長期契約のつもりでも、状況が変われば契約更新されない

派遣薬剤師のリスクは、短期間で職場が変わる事です。

長期を前提に派遣されたとしても、契約期間は1〜3ヶ月毎に更新されます。そのため、早ければ最短1ヶ月で現場を退場される事もあります。また、派遣法によりひとつの職場で働ける期間は、最大で3年と決められています。

派遣薬剤師は、3ヶ月〜2年を目処に職場が変わる事が前提ですねまた、状況が変われば、突然に契約解除されるリスクもあります。1つの職場で長く働き続けたい人は、派遣よりもパートが向いていますね

リスク6:パートから「嫌がらせ」を受け易い?

嫌がらせる受けるとは...
  1. 派遣は、正社員やバイトよりも単位時間の給与が高い
  2. 時給が高い派遣社員は、周囲からの嫉妬や期待が大きい
  3. 派遣薬剤師は、スキルが高い上に即戦力が求められる

派遣社員から、出向先の薬局や病院で嫌がらせがあったという声もあります。

薬局経営者が派遣社員を現場に入れる理由は、正社員やパートだけではシフトが回らないからです。しかし、現場で働いているパートから見たら、時給が高い派遣に対して嫌悪感がありますよね。自分たちの時給が2200円でも、同じ仕事内容でも派遣は3千円も貰っています

派遣社員に薬や書類の置き場所を教える事に、ストレスを感じるパートもいます。ブラックな薬局に行くほど、嫌がらせや陰険ないじめがありますね。

そのため、派遣薬剤師は即戦力が求められる上に、スキルが高い人材でないと勤まりません

リスク7:職歴が長くても「キャリア」にならない?

派遣はキャリアにならない...
  1. 派遣薬剤師は、管理薬剤師など昇進できない
  2. 短期間で職場が変わるため、マネジメント経験が積めない
  3. 派遣で10年勤めても、キャリアとして評価されない
  4. キャリアを積めないため、派遣薬剤師は家庭がある女性に多い

派遣薬剤師は、何年勤めてもキャリアとして評価されません。

キャリアが評価されない理由は、現場でマネジメント経験を積めないからです。3ヶ月〜1年間の短期で職場を転々とするため、調剤業務や投薬、事務的な仕事が多いです。マネジメント経験が積めないと、転職市場でも価値は上がりません

そのため、派遣薬剤師になるのは、家庭がある女性が多いです。時給が高いからと、独身男性が安易に選択するのはリスクが高くお勧めできません。

リスク8:「自宅から遠い」求人を紹介されるかも?

職場が遠いリスクとは...
  1. 派遣薬剤師は、派遣会社が紹介する薬局でしか働けない
  2. 3ヶ月〜2年毎に職場が変わり、派遣先が遠くなる事もある
  3. 自分で応募するパートと違い、自宅から近い職場に応募できない
  4. 人件費が高い派遣よりも、正社員やバイトを優先的に採用する

派遣薬剤師は、自宅から遠い薬局や病院で働くリスクがあります。

なぜならば、自由に薬局に応募できるパートと違い、出向先を選択できるとは限らないからです派遣を受け入れてる薬局は、正社員やパートだけでは人材を回せていない店舗です。そのため、自宅近くで派遣を募集してるとは限らないですね。

薬局の方針としては、人件費が高い派遣よりも、まずは正社員やパートを募集するからです。また、3ヶ月〜2年毎に職場が変わり、いつも自宅から近くの職場で見つかるとも限らないですね。

リスク9:派遣会社の「想定年収」よりも年収が低い?

想定年収よりも年収が低い理由は...
  1. 時給4千円の想定月収は70万円、年収は840万円になる
  2. 実際に貰える年収は、600〜700万円前後が妥当
  3. 契約解除されると、給与が発生しない期間がある
  4. 体調不良で休んだ場合、有給がなければ無給休暇になる

派遣の求人には「年収800万円以上稼げる」と謳う広告も少なくないですね。

しかしながら、派遣会社が想定する年収よりも、実際に貰える給料は少ないです派遣会社の想定年収では、時給4千円で年収840万円と広告しています。派遣会社は、1日8時間労働、月22日労働で計算している会社が少なくありません。

実際には、契約解除されて給与が発生しない期間もあるし、祝日や体調不良による無給で給与が月22日間も働けないですね時給4千円の案件で働く場合は、年収は600〜700万円前後になると考えた方が良いですね。額面の時給が高いからと、安易に飛びつくのは危険ですね。

以上が、薬剤師派遣で働く事のリスクです。薬剤師派遣はリスクがある働き方ですが、それでも個人的には派遣が悪いとは思っていません。なぜならば、派遣の最大のメリットは、短期間で高収入を得られるからです

リスクやデメリットを理解した上で利用すれば、私たちの生活を助けてくれますね。では、高時給の派遣やパートを探すには、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?

薬剤師の派遣・パートで高時給の求人の探し方は?

私たち薬剤師が、好条件で派遣やパートで働くにはどうすれば良いのでしょうか。

方法1:福利厚生や研修が充実してる派遣会社を選ぶ

派遣会社 求人数 有給条件 健康保険 教育制度
薬キャリ 57,673件 3ヶ月 21,250円
  • E-larningが活用できる
  • 認定薬剤師の取得はできない
ファルマスタッフ 60,737件 1年以上 24,250円
  • 入職導入研修
  • キャリア支援研修
  • スキルアップ講座
  • ファーマシーセミナー
  • ファルマスタッフDI室
  • JPラーニング
ヤクジョブ 95,599件 1年以上 24,000円
  • 入職導入研修
  • キャリア支援研修
  • スキルアップ講座
  • ファーマシーセミナー
  • MPラーニング受講

派遣やパートで働く際には、派遣会社選びが重要になります。

派遣会社を選ぶ際には、福利厚生や教育体制がしっかりしている会社を選ぶべきです例えば、有給を付与される条件は、薬キャリだと3ヶ月以上の就労だけです。対して、ファルマスタッフやヤクジョブでは、1年間の就労が条件ですね。

また、教育制度がしっかりしている派遣会社の方が良いですね

派遣会社で最も教育に力を入れてるのは、ファルマスタッフです。入職導入研修をはじめ、キャリア支援研修など、ブランクがある女性薬剤師にも支援を行っています。認定薬剤師の単位取得をサポートし、費用を全額サポートしてくれる派遣会社もあります。

方法2:時給4千円以上の派遣・パートを探す

公式サイト:薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」

転職サイトを利用すれば、簡単に高時給の派遣・バイト求人を探せます。

転職サイトで求人検索すると、パートの全国平均2,196円よりも高収入の案件がたくさんありますね。派遣に限って言えば、6割以上の求人が時給3,000円以上です。「ファルマスタッフ」だと時給4000円以上の求人は22件、時給3000円以上は640件も見つかります。

薬剤師が少ない地域だと、平日で時給が4000円を超える求人もあります

まずは、自分が住んでいる地域で、高時給の案件がないか検索してみましょう検索条件に都道府県と希望時給を入力すれば簡単に探せますね。また、自分で探すよりも、キャリアコンサルタントに依頼した方が効率良く案件を探せます。

方法3:コンサルタントに高単価の案件を探してもらう

コンサルタントに依頼するメリットは...
  1. 公開求人と非公開求人から、高時給の案件を探してくれる
  2. 派遣やパートどちらが良いか、多角的にアドバイスしてくれる
  3. 地域内で案件がなくても、交通圏内で求人を探してくれる
  4. 勤務地や条件に合わせて、求人をスクリーニングできる
  5. 条件に納得できなければ、担当者に給与交渉してくれる
  6. 薬事師専門の転職プロから、客観的なアドバイス得られる

派遣やパートの案件を探す際には、コンサルタントに依頼した方が効率良く探せます。

コンサルタントに依頼すると、一般に公開されてない非公開求人からも案件を探してくれます転職サイトやハローワーク、町の求人情報だけでは限界がありますね。地域内で高時給の案件がなくても、交通圏内で条件に合う求人をリストアップしてくれます

また、細かく条件を設定できるメリットも大きいです。「〇〇駅から徒歩20分圏内」「時給3500円以上」「週3日労働〜」など、条件に合致する求人を探してくれます。給与条件が合わない場合も、キャリアコンサルタントが給与交渉してくれます。

まとめ:薬剤師が派遣で働く9つのリスクとは?

薬剤師派遣のリスクとは...
  1. 派遣は社会的な信用力が低く、独身男性には向いてない?
  2. 時給が少ない案件は、派遣会社にピンハネされてる可能性がある?
  3. 薬剤師派遣は、契約解除後など給料が発生しない期間がある?
  4. 有給が付与されていても、現場では休みが取りにくい
  5. 契約期間は3ヶ月〜2年程度、最短1ヶ月で退場もあり得る?
  6. 時給が高すぎるため、パートから嫌がらせを受け事もある?
  7. 職歴が長くても、転職市場でキャリアとして認めてもらえない?
  8. 自宅近くで派遣を募集してるとは限らず、通勤が大変な職場もある?
  9. 派遣会社が掲示する想定年収よりも、実際の年収は低い?

派遣薬剤師は、万人に勧められる働き方ではないですね。なぜならば、派遣薬剤師で働く事で社会的な信用力が低下するなど、リスクやデメリットがあるからです。社会的な信用力が低いと、住宅ローンや賃貸の審査が通らないなど、生活に悪影響を与える可能性もあります。

また、派遣の時給が高いからと、安易に案件に飛び付かないようにしましょう。

派遣会社が掲示する想定年収は、実際よりも多く見積もられているからです例えば、時給4千円の求人でも、年収は800万円を超えません。契約解除で給与が発生しない期間、祝日や体調不良で休むため、実際に得られる年収は100〜200万円ほど下がります

ただし、リスクがあるからと派遣で働くべきではないと伝えたい訳ではありません時間給が高い派遣は、正社員やパートよりも給与が高く、短期間で効率良く稼げるのは事実ですね。派遣を選択する際には、リスクやデメリットを正しく把握した上で選択しましょう。

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